世界が注視。中国の脅迫に屈し台湾を見捨てた日本を待つ生き地獄

 

日本は、かつて過ちを犯した

この問題は、とても重要です。

かつて日本は、覇権国家イギリスと「日英同盟」を結んでいました。イギリスは、日露戦争で、大いに日本を助けてくれた。1914年、第一次大戦が勃発。イギリスは、ドイツ帝国からの猛攻で、史上最大のピンチに陥ります。日本は、海軍を派遣し、大活躍しました。しかし、イギリスは日本に陸軍の派遣も要請したのです。日本政府は、この要請を何度も何度も断り、結局一兵も派遣しなかった。それで、どうなったのでしょうか?イギリスは、「こんな同盟国はいらない」と激怒し、日英同盟は解消されることになったのです。日本の強い味方だったイギリス。以後、イギリスは、アメリカと共に、日本を壊滅させる方向に舵を切りました。

私は「自虐史観」の持ち主ではありませんが、「日本はいつでも正義に従って行動した」と考えるほどナイーブではありません。日本が負けたのには、負けた理由があった。その一つが、「第一次大戦時、同盟国イギリスを助けなかったこと」なのです。

今回は、どうでしょうか?世界一の親日国台湾が、中国に攻撃されたら?インドやオーストラリアが攻撃されたら?「私たちは平和主義者だから、何もできません」といって何もしないのでしょうか?そうであれば、尖閣有事の際、アメリカ、インド、オーストラリアからの支援は期待できません。

私たちは、「平和主義だから」とか「憲法の制約が」などといって、世界一の親日国台湾を見捨てた。結果台湾が反日になるだけでなく、アメリカ、インド、オーストラリアは、「日本は、自分だけ安全な場所にいて、俺たちの兵士が死んでいくのを傍観するのか?自分さえよければいいのか?日本人は、なんと狡猾な民族なのだろう…」と正当にあきれることでしょう。

もちろん、中国が尖閣に侵攻しても、「苦しい時に日本は俺たちを見捨てた。なぜ今俺たちは日本のために命をかけなければいけないのか?」となるでしょう。私たちは、「平和ボケ」から目覚めて、「どうするべきなのか」と真剣に考える時期に来ています。

image by: 首相官邸

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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