池田教授が警戒。コロナ禍で家に引き篭もる高齢者に「要介護」の危険性

 

半年ほど、毎日虫の整理ばかりしていたが、さすがに飽きると同時に体を動かさないものだから、体力が弱ってくるのが自分でもわかってきた。あまつさえ、秋の終わりごろから、膝痛が出て、2か月ばかり軽くびっこを引きながら歩いていた。これは困ったと思ったが、脚を冷やさないようにして、ダマシダマシ軽い運動をしているうちに治ってしまった。

医者には行かなかった。私の膝痛は病気というより老化なので、医者に行ってもお金と時間の無駄なのだ。これは前の膝痛で経験済みだ。自分で治す方が早い。どうやって治すかって?それは自分で考えてくれ。えっ、金払ってメルマガ読んでいるんだから少しは教えろって。貴方には役に立たないかもしれませんが、私的には、なるべく痛くないようにできるだけたくさん動かすことに尽きますね。

膝痛が出たのは、全く動かないで、虫の標本ばかり作っていた祟りかもしれないと思って、もう少し体を動かして、かつ面白い遊びはないかとつらつら考えた。そこで、思いついたのが庭仕事である。夏に、キュウリとナスとミニトマトを作っていた(半ばほったらかしであまり生らなかった)庭の一角の畑の雑草を抜いて耕して、新しい土と肥料と苦土石灰を入れて、畝を作ってコマツナとホウレンソウとカラシナの種をまいた。暫くすると、新芽が出てきて、時々間引きをしていた。自作のスプラウトである。間引くのも結構な運動になる。自分で作ったスプラウトはスーパーで買うのより心なしか美味しい気がする。

冬に作る野菜のいいところは害虫がほとんどつかないことだ。私は殺虫剤を撒かないので、夏の作物は害虫の餌になってしまう。自宅で作る冬野菜は完全無農薬で、虫食いの痕もない。今はほぼ全部収穫して、取り残したコマツナが菜の花を咲かせている。もう少ししたらこれも全部引き抜いて、新しく土を入れて、畝を作り今度は何を作ろうか思案中である。培養土を買ったり、肥料を買ったりして作るより、スーパーで買ってきた方が安くつくことは間違いないが、体を動かすためにやっていると思えば、ジムに行くより安い。それで、フレイルになるのを防げれば言うことなしだ。

image by: Shutterstock.com

池田清彦この著者の記事一覧

このメルマガを読めば、マスメディアの報道のウラに潜む、世間のからくりがわかります。というわけでこのメルマガではさまざまな情報を発信して、楽しく生きるヒントを記していきたいと思っています。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料で読んでみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 池田清彦のやせ我慢日記 』

【著者】 池田清彦 【月額】 初月無料!月額440円(税込) 【発行周期】 毎月 第2金曜日・第4金曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 池田教授が警戒。コロナ禍で家に引き篭もる高齢者に「要介護」の危険性
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け