編集後記
私の友人の中に「子ども食堂」をやっている人がいます。手弁当と善意と工夫で、この食堂は成り立っています。
私の活動も、手弁当と善意と志の塊である、ご寄付や別の各事業収益としての活動の転用、メルマガ購読料などで成り立っています。国からの支援や公の支援はありません。
もっとも、公からお金をもらえば、公立校に強く当たれなくなる可能性もあり、私自身は全く気にもしませんが、助成金の応募などを勧められることはありますが現状は全てお断りしています。
公立学校の運営をみても、かなりの面でPTAなどの支援団体があるからこそ成り立つものが目立ちます。結局、ボランティアありきで成り立っているのです。
ボランティアでは、本職としての専門家が育ちません。皆、生きるために稼がなければなりませんから余力がなければ続かないのです。
あまり言いたくはないのですが、私が行う活動の多くは、本来、教育委員会や学校教員がやるべきことです。そういう活動を経て、確かに教員は無駄な業務が多く忙しいのは見ていてわかりますが、「お前ら(教員や教委職員)は給与をもらってやって、俺は手弁当で活動している、ちゃんと仕事しろよ……」と言いたくなることもしばしばあります。
「こども庁」ができたら予算を増やします、というのであれば、例えば今すぐ全国の子ども食堂に少しでも予算をつけませんか? と思ってしまうのです。子ども食堂は子どもの貧困問題を下支えしているのみならず、精神的なケアもしています。とても実効性のある意義ある活動です。
しかし、多くの予算は、よくわからない活動についていることが多いのです。一部の大手NPOでは、助成金や補助金の獲得チームがあると聞き及びます。これでは、そうしたビジネスが裏で成り立っているようにも思えてしまいます。
結局、よくわからない会議のよくわからない専門家に予算をつけて終わってしまうのではないか……、そんな不安ばかりが頭をよぎります。
公が、結局「ボランティアありき」でおこなうものは、心意気への期待でしかなく、怠慢の骨頂に見えてしまいます。ちょっと、国民や善意の徒に甘えすぎてはいませんか? と思うのです。あまりの重みに、ボランティアや無償の範囲では耐えることができないということを肝に銘じてもらいたいのです。
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