やつれた娘。ペットロスで悲しみに暮れる子どもに親ができること

 

チッチさんからご相談のメールを頂いたのは、2月に入ったばかりの頃でした。

ですが暖かくなってきたある日、こんなお返事を頂きました。

パピーさん、お久しぶりです。先日は、ムリなご相談をしてしまい申し訳ありません。ですがお返事を頂き、パピーさんの経験談を読んだら、私の気持ちがとても楽になりました。

実は私もコリンの事は、もう一人の娘のように感じていて、とてもつらかったのです。でもそんな姿を見せる事は、娘をより不安にさせると思って我慢をしていました。

なので「チッチさんが一緒に乗り越える姿を見せてあげるおつもりで」とか「写真や思い出の品などを飾って、いつでも過去を振り返ることができる、そんな場所を作ってみたら」とのご提案で、私自身の気持ちが癒されたのでした。

愛犬を失くしたことのあるパピーさんに気持ちをわかってもらえた、と思うとすごく楽になったのと同じように、きっと私が娘の話し相手になったり、辛い思いを共有することで娘も楽になれるのだろうと思って、パピーさんが提案してくださったように、ちょっとおしゃれな飾り棚を作りました。スマホに入れてあったデータではなく、写真にして写真立てに並べ、小さなアルバムも作り、思い出の品も一緒に飾りました。

驚きですがそれだけで、私の気持ちはずいぶんと軽くなりました。学校から帰ってきた娘も気に入ってくれて「ここにコリンのおもちゃもおいていい?」と自分が持っていたおもちゃも置いて、メモリアルスペースができました。

そのおかげで、学校から帰ってくるとすぐにそこに来て、しばらく写真を見て、その後、宿題をする…というサイクルができ、部屋にこもりがちだったのが、以前のようにリビングで過ごすことが増えました。

登校するときも「今日はこの写真を持っていく」とアルバムから1枚抜き出して持っていきます。思い出した時にそれを見る事で寂しくならず、授業も集中できるそうです。

そして今はもう、以前のように泣くことは無くなりましたし、写真を見ては涙を流す事もありません。前と同じように会話をして、ご飯も食べれるようになって体重も戻りました。きっとメモリアルスペースがあることで、以前と変わらず「そこにいる」という気持ちになれるのだと思います。

コリンが亡くなったばかりの時の娘の憔悴ぶりからすると、ずいぶん元気になってくれました。そして、これがパピーさんが言われる「包む」なのだろうな~と感じました。

よく「辛い気持ちは分け合う」と言われますが、具体的にどうしたらいいか分からなかったのですが、気持ちを共感する事がこんなにも不安から解放してくれるんだと、今回勉強させて頂きました。

娘さん、元気になったみたいで良かったです。又、チッチさんご自身も、実は辛かったことを隠していた、とあって、まさに「一緒に乗り越える」ができたみたいです。

娘さんの「アルバムから1枚抜き出して学校に持っていく」も良いアイデアですね♪そうすることで学校でも不安になったら写真を見て、安心して切り替えができるんだと思います(^^)

でも、今回の事。チッチさんもご心配だったとでしょうが、娘さんにとっては、とっても大きな経験になったと思います。「正しく悲しむ」という言葉が適切かどうかはわかりませんが、無い方が良いように思える「悲しみ」も、それを経験することで強くなれます。

深く悲しむことができるほど、大事な存在だったとわかりますし、自分ではどうしようもない別れが有る事。大きな悲しみを経験しても、そこを乗り越える事が出来た事も、今後別の悲しみがあっても「自分には乗り越えられる」と思える基礎になると思うのですね。これも一つの成長に繋がりますからね♪

貴重なご報告をありがとうございました(^^)

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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