驚くほど効果的。「本を読め」と言われなくとも読書したくなる裏技

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人生を豊にしてくれたり、仕事をしてゆく上での知恵を授けてくれたりする「読書」という習慣。上司であったら部下に、親であったら子供に、そんな習慣を身につけてほしいと思うものですが、事はそう簡単に運ぶものではありません。そんな方にヒントを与えてくださるのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で今回、自身がビジネス書を読むようになったきっかけを記すとともに、まったく本を読まない人を読書に導く方法をレクチャーしています。

違う視点から入る

本を読むのは好きですか?

こういう質問を販売職を目指しているという学生相手にぶつけると、まずほとんどの学生が、「本なんて読まない」と答えます。まったく読んでいないわけでもないようですが、まぁビジネス書なんて一度も手を出したことのない学生が多く、そういうジャンルが存在していることすら知らない学生もいます。

私もビジネス書を読み出したのは、20歳を過ぎてしばらくしてからでしたし、元々漫画は大好きでも、活字はそんなに得意ではなかったということもあって、敬遠していた時期がありましたから、そういう気持ちはよくわかります。ビジネス書なんておっさんが読むものだとばかり思っていた気もします(超失礼)。

でも、ビジネス書を読むようになった最初の頃、あることをきっかけに本を探すのが楽しくなったということがありました。何かというと、本の装丁(そうてい)です。簡単に言えば、カバーとかを含めた表紙を指します。これを見ながら、どんな文字を使っているかや、どんなデザインになっているかを見るのがちょっと楽しかったのですね。

例えば、カバーが黒い本というのがあります。多くの本は白とかちょっと明るい色味の柔らかいカラーリングがなされていますが、中にはカバーを真っ黒にして、文字を白抜きや色付けしてあるような本もあります。馬鹿な私は、そういう本が本棚に置いてあると、「なんとなくかっこいいんじゃないか?」という心底頭の悪い発想で買ってみました。そして実際に本棚に置いてみると、確かに他の本よりもなんとなくかっこいい気がするのです。部屋に人を招いても、そういう本を読んでいるという雰囲気を出すことで、なんとなく頭が良さそうに見える気すらしていました(さらに頭の悪い発想です)。

でも、そういう本の見方をしていたおかげで、本を買うということに抵抗は減りました。「こういう本のカバーはかっこいい」という中身はまったく関係なく、デザイン重視という入り方をしたおかげで、ビジネス書でも何でも本自体に興味を持ち出したのです。

そして、家に置いていて中身を知らないと、流石に人を呼んで恥ずかしい思いをする可能性も出てくるので、多少は目を通します。すると案外面白いことは書いてあるし、仕事の役に立つことも多いので、次第に本をちゃんと読むようになってきたのです。

こうした本来の目的とは違う視点から物事に入るというのは、案外大事なことだと思っています。

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