素人っぽさが好感を呼ぶ。地方ローカル商品は「YouTube」で売れ

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かつては地域限定的に細々と紡がれてきたローカルブランドですが、今や販路は全世界に開かれているようです。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、YouTube等の動画サイトを利用しそれらの商品を売り出す方法を提案。さらに動画の撮影法や内容についてのヒントもレクチャーしています。

ローカルブランドをYouTubeで販売しろ!

レトロなビンやラベルが、お洒落、可愛いと、「地サイダー」が人気となっています。青森の「朝日サイダー」、兵庫の「ありまサイダー」、愛知の「日の丸サイダー」など、国内に60弱のメーカーがあります。

地元だけで飲まれていたサイダーですが、いつの間にか注目されるようになり、全国へ出荷するメーカーも出てきました。レトロブームやB級グルメが、影響しているようです。

大手メーカーが次々に送り出すモノに飽きてきた消費者が、小さいながらも、堅実に操業している地方のメーカーに、眼を向けるようになったのです。

地方には、ユニークな商品が数多くあります。和歌山・北山村だけで穫れる柑橘類「じゃばら」を使ったジュースや、徳島・那賀町の家庭で使われていた「柚子醤油」などが、ネットで注目され、その販売を伸ばしています。

サイダー、ジュース、しょうゆという商品は、ごく一般的なものですが、その名前の前に「地」がつくことによって、全国的に注目を集める可能性を高めているのです。つまり、どこにでもあるモノを、その地方なりの方法で作れば、それが「地○○○」となるのです。

「うちは、食品メーカーじゃないし」「小売店だから、関係ないね」

……という、あなたには、商売人の才覚はありません。

では、生み出したブランドをどのように販売すれば良いのか。

テレビで紹介された会社やお店が、次の日から注文殺到で大忙し、ということはよくあります。売り上げの伸びない会社やお店なら、羨ましくもあり、夢でもあり。取材されるように仕掛けることもできますが、容易ではありません。

しかし、ネット時代のいまなら、テレビに出演するくらいの集客効果を生み出すことも不可能ではありません。動画配信サイトを活用するのです。

たとえば、「YouTube」。国内のみならず、世界中に情報を流すことができます。先ごろまで日本を訪れていた多くの外国人の中には、「YouTubeで観た」と言って、その場所やお店にやって来る人もたくさんいました。

「YouTube」を観る人は、国内のテレビを観る人より、圧倒的に多いのです。こんな強力なPRメディアを活用しない手はありません。

いまは、映像を撮ることも、編集することも、サイトにアップすることも簡単なのです。プロの知識は必要ありません。本格的なビデオカメラでなくとも、デジタルカメラやスマホでも動画は撮影できます。

プロのような仕上がりも不要です。素人っぽさが、逆にリアルな映像として捉えられます。

会社やお店のドキュメンタリーを撮ってください。商品が誕生する過程を見せれば、人びとは興味を持ってくれるのです。

あなたが知っている、ありきたりなことでも、世の中の人びとは知らないのです。

image by: Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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