戦犯は「橋下維新」。大阪のコロナ医療崩壊を招いた知事時代の愚策

 

公立病院は感染症対策の砦

日本はよくわかっていない要因により、欧米よりも桁違いに感染者が少ないにも関わらず、医療崩壊の危機に瀕しています。「それは日本は公立病院が少なく民間病院が異常に多いからだ」と、何度かこのメルマガでご説明しました。

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下が先進諸国の公的病院と民間病院の病床数の内訳です。

    公的病院(非営利病院含む) 民間病院

 

日本    約20%          約80%
アメリカ  約75%          約25%
イギリス  大半           一部のみ
フランス  約67%           33%
ドイツ   約66%          約34%

 

「諸外国における医療提供体制について」厚生労働省サイトより

このように、日本は民間病院の比率が、先進諸国に比べて異常に高いのですが、中でも大阪は、特にこの比率が高いのです。

民間病院は、利益を出すことを優先しますので、金のかかることはしません。集中治療室(ICU)を設置しているところも少ないですし、感染症や救急治療の受け入れ態勢も整っていません。だから世界中のほとんどの国で、集中治療室や感染症、救急治療などは、公立病院が大半を担っているのです。

しかし、日本では公立病院が異常に少ないので、集中治療室や感染症病床が少なく、必然的に、わずかな患者で医療崩壊を招いてしまうのです。この日本医療の悪しき流れの先頭に立っているのが大阪なのです。日本の公的病院の割合は約20%ですが、大阪は約10%です。つまり、大阪は公的病院の割合が全国平均の約半分しかないのです。大阪の公立医療は、日本で最弱といえるでしょう。そして、大阪の公立医療を日本で最弱のものにしたのは、橋下氏と維新の「公立医療削減政策」なのです。

橋下氏や維新というのは、医療行政に関して無責任この上ないのです。思い起こしてください。橋下氏は、去年、新型コロナが流行しはじめたとき「やみくもにPCR検査をしてもダメ」ということを盛んに述べていました。しかし、感染症を防ぐためには、「感染者をできるだけ早く特定し隔離すること」は基本中の基本です。

日本は人口当たりのPCR検査が世界で100何番目という状態がずっとつづいています。これは絶対におかしいことであり、日本政府の重大な落ち度です。そして、できるだけ早くこの状況を改善しなくてはならなかったのです。そんな中、橋下氏はテレビで「PCR検査を拡充することは有効な対策ではない」ということをしきりに吹聴していたのです。しかも、しかも、です。

去年の4月、橋下氏は自分がちょっと体調を崩した時には、真っ先にPCR検査を受けているのです。

当時は相当に、症状が重い人でもなかなかPCR検査は受けられないような状況が続いていました。その一番、PCR検査が受けにくい時期に、橋下氏は受けているのです。こんな無責任なことってあるでしょうか?

橋下氏と維新は大阪の医療を崩壊させた最大の戦犯のはずです。彼らに対して、メディアはもっときちんと批判すべきでしょう。

大阪の公立病院の医者や看護士が、維新の政策により半減させられているのは、見誤りようのない事実なのです。そして、公立病院の医師と看護士の少なさが、「病院に行くこともできずに死亡する人」を増やしている大きな要因であることも間違いのないことなのです。

それにしても、なぜ橋下氏や維新の会は、このような愚かな医療削減を行ってきたのでしょうか?その驚くべき「未熟で雑な政治思想」を次回以降、つまびらかにしていきたいと思います。

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