ですが、こうした相手との接し方は、わたしよりもはるかに多くの心ない罵倒に遭っているホリエモンとカマたくさんが教えてくれました。ホリエモンは彼ら非礼な人間たちのことを「『腐ったキャベツ』だと思えば良いんですよ」と教えてくれ、カマたくさんは「前世が虫(カナブン)で、来世も虫(カナブン)の人だと思えばいいんです」と諭してくれましたww。
実際、初対面の人にいきなり罵声を浴びせてくるような人って人間性がないので、人ではないと思う方が自然だと思います。その辺を飛んでいるカナブンや腐っているキャベツに腹は立てないですよねw。そう考えると随分と心が楽になり、いちいち憤慨しなくて済むようになりました。
一方で、2のちゃんとした意見交換ができる相手については、異なる見解を交換・理解することを楽しむよう考えるのが良いと思います。複数名が異なる考えを議論するのは、とても建設的なコミュニケーションです(感情的・人格攻撃的でない限り)。人によって意見が異なるのは当たり前で、誰かの考えはあらゆる面で他の誰かと違います。それを相互に理解したり、アイデアや考えをより良いものにしていく過程で議論(異なる見解を提示し合うこと)は絶対に必要で、前向きな歓迎するべきことなんです。
まともな相手から、反論を受けた・否定されたと感じたら、その相手は自分を否定したいのではなく、自らの考えを伝えたり理解を深めたくて議論してくれているんだ、と前向きに捉えて喜ぶんです。そして、どうしてこの人はこう考えるんだろう、と興味を持って質問し、自分の考えや見ていることが違えばまた伝え、議論を重ねていき楽しめるよう、考え方を変えてみてください。
わたしも自分が言ったことに頷いているだけの相手よりも、自分はこう考えると反論して意見を提示してくれる相手の方が楽しいし、逆に話してもしょうがないと思った相手には何も言いません。
デザインの仕事では感性的な好き嫌いも出やすいとは思いますが、異なる意見を受けたときに「自分のデザイン案が否定された=自己否定された」と凹まずに、お互いの期待値を超える良いものを作るための前向きな、必要な意見交換をしにきてくれたんだと喜ぶのが大事だと思います。
クライアントと一緒に、クライアントの先にいるユーザーにどう感じてもらえるか、なぜそう思うのか、お互いに異なる見解をぶつけて議論して相互理解を深めて良い作品を作っていけば良いんです。
長くなりましたが、いきなり罵声浴びせてくるような輩は遠くを飛んでいる羽虫だと思って気にせず、ちゃんとした人が自分と異なる意見を示してくれたら、それは相互理解を深め、自分と異なる見解を得られる好機だと喜んで、興味を持って自分から議論を深めに行くようなマインドセットを持つのが良いと思います。もしそれでも気になる、心苦しいと思うことあったらまたご質問くださいね。応援しています。
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