編集後記「締めの都々逸」
「江戸の噺をしっかり聞いて 今の時代に落としたい」
落語の噺というのは良くできてます。落ちばかりでなく、細部まで練りに練られています。ですから、下手に時代を置き換えたりすると、分からなくなります。
でも、江戸の暮らしの基礎知識や常識が身についてないと理解不能なことも多いんですね。最も典型的なのが廓噺でしょう。そもそも廓という概念、吉原という概念が理解できない。だから、廓噺を聞く前に3時間ほど、講義が必要になります。これを落語の中でやると時間がなくなる。ネットでやるのも一つの方法でしょう。
古典落語を聞かせるために、ネットで落語に必要な基礎教養講座をやるのもいいかもしれません。
考えてみれば、能も狂言、人形浄瑠璃や歌舞伎も同じですね。理解するための講座が必要です。
これも新事業になるかもしれませんね。(坂口昌章)
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