YouTube漬けの子どもに怒る毎日。約束を守らせるにはどうすれば?

 

多分、下の子はまだ約束の重要性はわかっていない(これから学んでいく)と思いますが、2年生のお子さんは、わかっているけど「ごねれば自分の思い通りになる」とわざと親の注意を聞かない態度なのですね(なぜなら、幼稚園や、小学校でも約束がありますし、そこではきちんと守っていたはずだからです)。

という事は、長女さんは「約束がある」「自分が書いた」のに、それをわかっていながら無視しているわけです。これって約束の意味がまだよく分かっていない次女さんよりもずっと大きな問題で、早い話が「お母さんの小言なんて無視したって平気」って完全に舐めている状態なんですね。なので親が「約束したでしょ」「ここにこうやって書いたでしょ」と、それを見せたって、それが誘惑を断ち切れるほどの力にならないのです。ですから、今しなければならない事は「親の威厳を取り戻す」ってことなんです。でもそれができればスマホやタブレットだけでなく、すべての事に波及していきます。

では「親の威厳を取り戻す」ために何をするか?ですが、まずしてほしい事は、その明文化した約束の最後に「もしできなかったら…」という文言を入れておく事です。3項目の約束だったら、4項目目に「もし約束が守れなかったときは〇〇する」と記載しておくのです。

私がやったのは(当時はゲームでした)「もしできなかったらゲームを破壊する」でした。ですがスマホやタブレットは高価でもありますし、親も使うとしたらハンマーで叩いて壊してしまう、なんてできないでしょう。でしたら「もしできなかったら即刻取り上げて、1週間使えない」でも結構です。子供と話をして子供の言葉として「できなかったらどうするか?」を(できれば子供に書かせて)記載してほしいのです。その時、くれぐれもお願いしたいのが「脅しではなく、本当に遂行する」という事です。ですから“できない約束”ではなく必ず実行できる約束にしてほしいのです。

そして心構えとして「必ず子供は約束を破る」と頭に入れておいてほしいです。そう言うと、子供が「必ず約束を破る」と考えるのは親としてはどうなの?とか「子供を信用しないの?」と思う方もおられるかもしれませんが、子供はまだまだ未熟な状態なのですから「自分を律する」なんてできる子の方が珍しく、特に誘惑の強いものには負けてしまうのが当たり前なんですね。そして、それができるように日々勉強しているのが「今」なんです(他の失敗と同じで失敗を繰り返して成長するのです)。ですから約束を作る時には、最初から「約束は守れない」と「必ず実行する」を前提にお考えいただきたいのです。

でも、その考えがあれば、子供が約束を守らない時もイライラしませんし、約束が守れなくても「まだ難しいよね。でも大丈夫。想定内です」と冷静に次の対処をすればいいだけなんです。そして、子供が約束を破った時「もしできなかったら…」に書いたように、冷徹に、躊躇なく、約束通りに遂行してください。

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