接種率たった3%の国。打ちたくても打てぬ中米ニカラグアのワクチン事情

2021.09.06
by kousei_saho
 

個人情報を提供した後、解放。ここまで1時間かからなかったので、すごいカオスと午前中いっぱいの待ち時間を想像していた私は拍子抜けである。なお、我々の後に接種した知人は、朝9時半ごろには本日のワクチンが終了して打てなかった人たちがたくさんいたと言っていた。

副反応については、翌日になって腕とリンパ腺が腫れた程度で、発熱とかはなかった。1週間後には保健省から「副反応ありませんでしたか?」という電話があって、ちゃんと確認してるんだとちょっと驚いた。これでめでたく1回目の接種が終了したのだが、心配なのは2回目。

ニカラグアではアストラゼネカとスプートニクが交互に来ているので、同じ種類の2回目を打つのに支障がある。スプートニクの2回目は最近やっと来たが、すごい長蛇の列だそうだ。ちゃんと地方まで届くのか、届いても無事に列に並ぶことができて確実に打てるのか、さらに列に並んでいる間に感染しないか、とても心配である。

現在、ニカラグアではデルタ株の感染が爆発している。9月中旬には中米の独立記念日で休みになるのだけれど、政府は公務員に10日くらいの長い連休を与え、さらにこの期間は全国のレストランとホテルで、通常15%の消費税が無税になるというキャンペーンをして消費を煽ろうとしている。コロナがなければ大変ありがたく国内旅行するんだろうけれど、今は涙をのんで自粛だな。

ということで、無事に2回目を打てるかな?今回来ているスプートニクの2回目を逃してしまうと、次はスプートニクでもアストラゼネカでもなく中国製やイラン製になるという話もあるので、それだけは勘弁してもらいたい…。ではまた次回まで。

著者/げーこ(「カラグア・ブルーフィールズ発 住めば都?!ブルーフィールズ」連載)

image by: Shutterstock.com

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