ウイルスからペットを守れ。獣医師が教える「ケージ」の掃除方法

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1年半以上にわたって見えないウイルスの存在を意識する生活が続いています。人間は自らの意識と行動である程度感染を予防できますが、ペットの場合は飼い主がしっかりとケアすることが大切です。そんな中、見過ごされ病気を引き起こすことがあるのが「ケージ」の汚れなのだそう。今回のメルマガ『佐藤貴紀のわんにゃんアドバイス』では、著者で獣医師の佐藤先生が、ケージを清潔に保つために必要な3点セットと除菌の手順を教えてくれます。

ウイルスから犬や猫を守りましょう!「ケージ」の除菌方法

犬や猫のケージは、どうしても体臭や抜け毛で悪臭の原因になってしまうことがあります。また、ケージ内は細菌が発生しやすいため、衛生的に管理しておかなければ様々な病気を引き起こすことがあります。

特に皮膚病の1つである「膿皮症」。不衛生な環境下で引き起こされやすい経口感染の「細菌性腸炎」など病気が非常に多いのです。そのため、ケージは常にきれいな状態にしておかなければいけません。そこで今回は「ケージの除菌方法」についてお伝えしていきたいと思います。

犬のケージ掃除に必要なもの3点セット

お掃除の前の下記の3点はご用意下さい。

  1. 汚れを拭き取る雑巾や手ぬぐい
  2. 洗剤スプレー
  3. ノンアルコール除菌シート
    (犬や猫が舐めても安全な除菌スプレーや除菌ティッシュ)

犬のケージ掃除の手順

1、クエン酸スプレーを作ろう
クエン酸スプレーを作りましょう。食品用に売られているクエン酸小さじ1杯に500リットルのお水で溶かし、それをスプレーボトルに入れて使ってください。クエン酸には、細菌の増殖(繁殖)を抑える殺菌効果があると言われています。汚れを落とすのと同時に消臭効果と除菌効果が期待できます。

2、ケージの本体部分(囲い部分)を掃除する
一度、洗面台やふろ場でキッチン洗剤などの住宅用洗剤で洗い、しっかりと完全にお湯で洗剤を流してから、拭くと良いと思います。その上から「クエン酸」を吹きかけて、タオルで拭いてください。

3、ケージのトレー部分を掃除する
毎日1回~2回程度犬用ウェットティッシュなどで拭いてあげることはもちろん1週間に1度はしっかりと住宅用洗剤などを利用して洗い流しをしましょう。洗面台やふろ場を利用してキッチン洗剤などの住宅用洗剤を利用して洗い、しっかりとお湯で洗剤を流した後に良く拭き取って天日干しして下さい。

4、小物の掃除・洗濯をする
最後にケージ内のトイレやベッド、毛布や給水ボトルなどの小物をしっかりと掃除してげてください。ベッドや毛布については洗濯機で洗濯できるものは洗濯機で、型崩れしやすいものは手洗いするといいですね。ウイルスはしっかり除去してあげましょう。

image by: Shutterstock.com

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satoutakanoriペットは言葉が話せません。痛い時も、嫌な事も飼い主さんたちに伝える事が出来ません。このメルマガでは、そんなペットたちと一緒に快適に過ごす為にはどうしたらいいのか?そして、家庭で簡単に応用できる知識までお伝えしていきたいと思います。病気以外の事も獣医の目線から発信していきたいと思います。

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