万引きした我が子に激昂してしまった親に育児のプロがかけた言葉

 

メール拝見しました。娘さんからネガティブな報告を受けて、ももかママさんも心配だし、本人も自分の将来を悲観している感じですね。きっとももかママさんもまじめな方だと思うのですが、頂いた文面の中で「そんなにナーバスになる事もないのに」と思う事がいくつかありました。

例えば「お母さんは子供の時に(万引き・カンニング・親の お金を盗る)絶対やらなかった!」と書かれていましたが、万引き・カンニング・親のお金を取る…なんて、私はすべて経験していますし、特にカンニング・親のお金を取るは、ほとんどの子が経験し、そこで痛い思いをして「やってはいけない」と学んでいく。「子供の成長するための道でもある」とさえ思っています。

ただ万引きは「親のお金を取る」ことから始まる延長にあるのですが、娘さんの場合、人がやることを見てそれを真似した、というだけなので、そんなに大問題と捉えなくてもよいと思います。嘘をつくのだって、事実より大げさに話すのだって、誰でもやっている事。特にテレビなどで芸人さんは、小さいことをどんどん膨らませて話しています。

もちろん子供が「万引きした」と言った時、それを放っておくはできませんし、親も子供を連れて謝罪に行ったのは、とても正しいことだとは思いますが、子供の罪悪感を過剰に刺激するのは「自分はダメな子だ」という気持ちを強くさせてしまうだけなんですね。

例えば「今まで自分が悪かったことでも○○ちゃんが悪いように話しちゃってた」「テストで答えが分からなくて、前の席の子の答えが見えてマネしちゃった」などは、「それが悪かったと思うのなら、これから気を付ければいいんだよ」と言えばいいんですね。

そして極めつけは「弟が出来てるのになんで!」です。この言葉は娘さんにとってはかなりきつかったと思いますよ。今、弟さんに良い印象を持って、上の子と比べてしまっていますが、そもそも弟 さんはまだ「自制心がある」わけでもなく、そこまで成長していないだけで、これからどうなるかは分からないのです。

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