万引きした我が子に激昂してしまった親に育児のプロがかけた言葉

 

それで…今、ももかママさんは「何年も前のことまで持ち出しては、1日に2~3件のこういったネガティブな報告をされ、本当に辛いです」と書かれていましたが、親としてそんな報告を受ける事は嬉しくないと思いますが、もしこの子が「私なんている価値がない」と手首を切るようなことになったらどう思われますか?もしそんな事があったら「今の辛さ」なんて比較にならないほど、苦しい思いをしなければなりません。

だったら今、「信じられない」とか「弟ができているのに」とか「心底軽蔑しているようなあきれた表情」をするのではなく、「この子は悩んでいるんだな」と本人の気持ちになってほしいんですね。

ネガティブな事の報告があっても「悪いことを経験してその罪悪感が自分を正していくんだよ」とか、「やってしまったことはしょうがない。これからしないように気を付ける事だね」など。

そして(これは大事な事ですが)「罪を犯してこなかった人はいない」という話はしてほしいのです。みんな失敗を繰り返して成長し、その中で悪いこともしますし、叱られることもあるのです。

もちろん犯罪になるほどの罪になることをすれば、それなりの罰を受けなければ なりませんが、誰もが誰かを傷つけたり、魔が差してしまうことはあるんですね。だから教会では懺悔をする部屋があり、そこで自分のやったことを神に許してもらう事をするのです。

娘さんには仲の良い友達もいるとありましたし、本人が気にしているほど周りの方々は迷惑には感じていないのだと思います。

「生まれ変わりたい」「生まれなければよかった」「将来が怖い」「私は嘘ついたりするからいじめられるかもしれない」などの言葉は、もう自分の事を否定し始めてしまっていると思います。ですから上記の言葉を子供が発するようになったら「大丈夫」「誰だって間違いはある」。「生まれてきてくれて私は嬉しかったよ」「いじめられる事があっても全力で守るよ」のように、本人の自己否定感を取り除いてあげてほしいと思います。

このようにお返事しました。

お返事の中に「誰もが誰かを傷つけたり、魔が差してしまうことはある」。「だから教会では懺悔をする部屋があり、そこで自分のやったことを神に許してもらう事をするのです」と記載しましたが、この時の「神」は、実は自分の“良心”なんですね。魔が差すこともあるけど、“良心”を持っているから後悔もする。ももかママさんの娘さんもちゃんと“良心”があるからこそ後悔をしているのですから、それ以上に追及する必要はないのです。

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