9月29日に総裁選挙開票で、10月1日に臨時国会で首相指名で、このまま解散総選挙となれば、御祝儀相場もあり、選挙では負けは少ないか勝つ。
しかし、安倍さんは、石破さんが出ると思い、1回目の投票では過半数を誰も取れないとみて、高市さんを支援したが、これが裏目になってきた。河野嫌いの安倍さんとしては、岸田さんがいいはずであるが、そうならない。
一様、河野さんも岸田さんも森友問題の「再調査」はしないと明言しているが、細田派が分裂した時点でどうなるかわからない。
最初から安倍さんは岸田さんを支持していれば、大勢は岸田さんになったが、奇策に走ったことで墓穴を掘ることになりそうだ。奇策は、弱い者が取る手法であり、安倍さんのような自民党の大御所が取る策ではない。
岸田さんに不満があれば、そのように言えばよい。岸田さんは、安倍さんの支持が必要であるから、従ったはずである。
大御所は、王道を行き、堂々としていることが重要だ。そうしないと、皆が付いていけなくなり、自身の神通力を弱め、大御所ではなくなってしまう。
安倍さんに付いている知識人たちは、技巧に走りやすいが、それに乗ることは、自民党内の神通力を失い、森友問題や桜を見る会などの問題が再度噴出してしまい、完全失脚になることも考えられる。
タカ派知識人たちの贔屓の引き倒しが、起こってしまったようだ。
これで、3度目の首相の芽がなくなる可能性も出てきた。
しかし、後継総裁も、安倍さんの完全失脚は、避けた方が良いと思う。日本の国益にとっても、安全失脚させたら非常にもったいない。
さあ、どうなりますか?
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image by: 首相官邸