国民猛反対でもエルサルバドルが「ビットコイン」を法定通貨にした裏事情

 

商取引でのビットコイン決済を拒否できないという法律まで作ってしまいましたから、商売人は大変です。端末が絶対に必要になりますからね。ちなみに、複数のスーパーマーケットの買収を繰り返し、当国最大のスーパーマーケットになったスーペルセレクトスなんか、さっそく2次元コード端末をレジに置いて対応が始まりました。ただ、政府の、利用する側への説明不足のようで、アプリには残高があっても、店側の決済用2次元コードが読み込めないというトラブルがレジで起きているのですよ。原因は、利用側の2次元コード読み取りアプリが未インストールなのでした。これって後ろに並んでいる買い物客の列が掃けないから、普通の買い物客にとっては迷惑なだけなんです。

なお、普通に銀行口座を持っていて、クレカやデビカを持ってる国民にはビットコインは無用です。どうせ、個人の財産は筒抜けなんですからね。一部では、ビビリハゲの真意を見抜いているようで、「ノー・ビットコイン」なんてデモまでやってましたけど、法律作る側がやったことなので、どうしようもありません。

さて、次の選挙は大統領と国会議員のダブル選挙です。これまで国民を子分と共に欺いてきているのがバレてきているので、次の選挙は荒れるでしょうね。又、マラス(編注:ギャング)を手下として使うんでしょうけどね。(『出たっきり邦人【中南米・アフリカ編】』より一部抜粋)

著者/ピンクパール(「『コンパクトさが唯一の取り柄』・エルサルの都会から」連載)

image by: Juan Carlos Caos / Shutterstock.com

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【著者】 出たっきり邦人【中南米・アフリカ編】 【発行周期】 隔週

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