岸田首相、枝野代表から完全論破。党首討論で露呈した「読む力」不足のポンコツぶり

km20211020
 

先日掲載の「早くも失望。岸田首相、話は『聞く』が行動の伴う『効く』には至らぬ限界」等の記事でも指摘されている通り、就任から1ヶ月も経たずして疑問符が投げかけられている、岸田文雄氏の首相としての能力。先日行われた党首討論でもその限界が露呈してしまったようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、討論の席上で受けた質問に対し、曖昧な抽象論を答えるばかりの首相が批判的に語られたラジオ番組の内容を紹介。さらに立憲民主党の枝野代表に対して首相が行った「事実誤認に基づく質問」を取り上げ、「聞く力」を売りにする岸田氏の「読む力」に疑いを向けています。

【関連】早くも失望。岸田首相、話は「聞く」が行動の伴う「効く」には至らぬ限界

きっこさんのメルマガご登録・詳細はコチラ

 

岸田文雄のズッコケ党首討論

10月19日の衆院選公示日の前日18日、日本記者クラブ主催の「党首討論会」が行なわれ、与野党9党の党首が舌戦を繰り広げました。テレビ局各社がYouTubeなどで無料のライブ配信をしてくれたので、自宅にテレビがないあたしもリアルタイムで見ることができました。感想としては「めっちゃ面白かった!」の一言です。

何がそんなに面白かったのかと言うと、自民党の岸田文雄総裁のポンコツぶりがハンパなかった点です。あたしは何度も噴き出しながら見ていたのですが、翌朝のTBSラジオ『スタンバイ!』でも、森本毅郎さんと火曜レギュラーの経済記者、酒井綱一郎さんが、さっそくツッコミを炸裂させていました。

森本さん 「(昨日の党首討論は)各党がそれぞれ自分の党の特色を出そうとしてましたが、何か岸田さんが一番曖昧になっちゃったかな?」

 

酒井さん 「そうですね。岸田さんは曖昧な部分とはっきりしている部分が出ましたね。まず分配について、皆さん具体的に話しているのに、岸田さんだけは具体的に言ってないんですよ。財源についても野党ははっきり言いましたね。たとえば立憲民主は『大企業の法人税の強化』を財源にする。資本金100億円超の大企業の法人税の負担が、資本金1,000万円以下の中小企業よりも軽いのは不公平だと。これが立憲の主張なのですが、岸田さんは法人税の加税については具体的な話をしなかったんですよ」

 

森本さん 「そうですか」

 

酒井さん 「岸田さんが何と言ったかというと『経済全体の活力もしっかり考え合わせた上で具体的な有様を考えて行く』という表現をされたのですが、いろんなところでこの表現が出て来るんですよね。岸田さんは『考えて行く』とか『しっかり考る』とかばかりなんですよ。いやいや、今日から選挙ですから!って言いたかったです(笑)」

 

森本さん 「考えてる場合じゃないんですよね。ちゃんと具体的な政策を出してくださいよ!って感じですよね」

 

酒井さん 「消費税についても野党ははっきり言いました。立憲、共産、維新、れいわ、社民は、それぞれ具体的に財源を示した上で減税を主張しました。しかし岸田さんは『消費税を触ることは考えるべきではない』という主張のみで終わってしまいました」

 

森本さん 「まあ、そういう歯切れの悪い岸田さんですが、憲法改正だけは元気良かったですね!(笑)」

 

酒井さん 「そうなんですよ、憲法改正だけは。改憲を国民投票にかける覚悟を問われると、急に歯切れが良くなって『もちろんです!』とすぐに答えてました。国会では、どなたかが『安倍総理が乗り移ったんですか?』と聞いていましたが、ここでもそんな雰囲気を漂わせていました(笑)」

きっこさんのメルマガご登録・詳細はコチラ

 

print
いま読まれてます

  • 岸田首相、枝野代表から完全論破。党首討論で露呈した「読む力」不足のポンコツぶり
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け