宴会ゼロでも儲かる「20代ターゲット」居酒屋ビジネスモデルの秘密

 

商品MDの特徴

客単価ですが基本は激安です。劇場型の作りでハイイメージ付を訴求しつつ、予算帯は徹底した大衆商法です。基本的には2,500円くらい。ここがユーザーの大多数が当てはまり、もちろん1,000円台と3,000円台も入る感じです。

そうなると入り口商品は何か?

<ドリンクの場合>

  • 1杯280円(税抜)~
    ここが一つの入り口商品になります。サワー系やハイボール系。
  • 1杯380円(税抜)~
    ここにビール系や焼酎・日本酒系の品揃えです。

飲み放題やアルコールで儲ける業態でもないので、ドリンクの安さを集客商品にするイメージです。とはいえ、客辺り杯数で見れば1.8杯くらいなので、基本的には1杯で終わるお客様も多い感じです。

<フードの場合>

海鮮系での業態で作り込むことが多いのですが、

  • 寿司
  • 刺身

ここにびっくり価格を「1人辺り○品限定」で準備しておき、外観のタペストリーでデカデカ訴求。これもフックにしています。全体的な価格は280円が中心になってくるので、お得なものもそこに当て込んでいく感じです。

ちなみにアイテム数は50iほど(刺身・寿司・調理品で食材の並行利用前提)。郊外型で来店頻度を重視するなら80iくらいまで拡張しがちですが上述の通り繁華街型の20代集客。

基本的には新規顧客の構成比率が高くなるので、アイテム数は専門性として50iまで見せつつも、食材のSKUはグッと抑えて作っていきます。

収支モデル

売上 :600万円
原価 :210万円(35.0%)
人件費:150万円(25.0%)
家賃 : 40万円( 6.7%)
水光 : 18万円( 3.0%)
消耗品: 18万円( 3.0%)
雑費 : 18万円( 3.0%)
減償却: 23万円( 3.9%)
営利益:123万円(20.4%)

こんなに安いのに原価率高くない?と思われがちですが、基本的には交差原価率で調整していくので、原価率は35%くらいで着地させていきます。

しかし、ここは狙いが離れると怖いところ。原価率50%超えのメニューも当たり前のようにあるので、儲けカテゴリーをどこまで獲得できるか?

ファーストオーダーとメニューブックの提案力が必須で、

  • 目玉商品
  • すぐ出る高粗利商品
  • 高粗利目玉商品

この3点は必須で獲得していかないと、原価率が高くなるのは要注意です。

また坪月商30万円で事業モデルを組んでいるので、しっかり売るのは当たり前ですが前提です。

(メルマガ『飲食・デリバリー企業向け/業績アップメルマガ』2021年10月11日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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関西学院大学卒業後、新卒で船井総研に入社。当時史上最年少にてフード部のマネージャー職へ。その後事業承継と起業を行い、 京都にて外食・中食業態を複数経営しつつ、多くの企業をサポート。事業規模は年商2,000万~1兆円企業まで幅広いです。外食/フードデリバリーが専門領域なので、それについての情報を書いています。

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