正夢、逆夢、悪夢に吉夢。毎日見ているらしい夢でもすぐに忘れるものもあれば、ずっと覚えているものもあります。印象的な夢を見ると、何か意味があるのではないかと気になりますね。今回、メルマガ『富田隆のお気楽心理学』に寄せられたのは、知りたいことには答えてくれない「コブのある易者」の夢の意味を知りたいというもの。心理学者・富田隆教授は“易者”と“コブ”が象徴するのが何かを示した上で、相談者が自身の意思で人生を切り拓こうとしていると後押ししています。
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「コブのある易者」の夢を見ました
Question
最近見た夢についての質問です。どこかヨーロッパ風の街を歩いていて、道に迷ってしまいました。すると、なぜか街角に和風の易者(えきしゃ)が座っています。どこかで見覚えのある男性なのですが、誰だか思い出せません。
占ってもらうことにしたのですが、私の知りたいこととは別の、ピントのはずれたことばかりを言うのです。しばらく我慢して話を聴いていたのですが、突然、その易者のおでこに紫色のコブがあることに気付きました。そのコブが気持ち悪く感じたので、話の途中でお金を払い、席を立ちました。
歩きはじめると、街は、何時の間にか、私の勤務先がある東京の風景に変わっていました。以上が夢の概要です。どんなメッセージが込められているのでしょう。ご意見をお聴かせ下さい。(33歳女性事務職)
富田隆先生からの回答
易者さんや占い師さんは、「相談相手」の象徴だと思います。職場など身近な場所に、相談相手になってもらっている男性はいませんか?
これは、「普段からよく相談に乗ってもらっているその男性の言うことを、あまり当てにしてはいけないと気付いてしまった」、そういう夢です。夢に出て来た易者さんが貴女の訊きたいことからズレた話ばかりをした、ということがそれを示しています。
夢で道に迷っていたということは、貴女がこれからの人生をどう生きようか迷っているということを意味します。その易者さんから離れた途端に、街の風景が馴染みの場所に変わったということは、他人を頼りにしなくても、自分の意思で進むことができるという「自信」を象徴しています。
易者さんのおでこに現れた気になるコブですが、これはおそらく男性器の象徴でしょう。つまり、相談相手になってくれていた男性が、貴女に対して男性としての欲望を抱いていることに貴女は気付き、それを不快に感じたのかもしれません。
いずれにしても、貴女は自分自身の意思で人生を切り拓いて行こうとしています。どうぞ、頑張ってください。益々のご多幸をお祈りいたします。
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image by: A.Davey from Portland, Oregon, EE UU, CC BY 2.0, ウィキメディア・コモンズ経由で