人員が3000人ほどの機械化歩兵の部隊を上陸させるには、岩礁などの障害物のない幅2キロの海岸線が必要とされます。そのような海岸線は、台湾本島の1139キロの海岸線の約10パーセント120キロほどと限られています。ざっと計算すると3000人規模の部隊を60カ所から上陸させられますが、それだけで18万人。果たして、そこを突破口にして後続部隊を送り込み、台湾本土を制圧することができるでしょうか。
台湾側は上陸適地に強固な陣地を構え、陣地に対する背後からの破壊工作などに対しても部隊を急行させて排除できるという有利な条件を備えています。
このようなことを考えると、米国のミリー統合参謀本部議長が指摘したように、中期的に見ても中国が本格的な上陸侵攻を考えているとは想像しにくいのです。むろん、それでも中国は上陸侵攻が可能な能力の整備を着々と進めるでしょうから、台湾、米国、そして日本の連携のもとに強固な防衛体制を構築し、中国に武力行使が可能だと思わせないことがなによりも肝心なのは言うまでもありません。
中国は、中国寄りの世論を台湾国内に醸成し、内乱などの混乱に乗じて傀儡政権を樹立するなど、いわゆるハイブリッド戦に力を注ぎ、熟した柿が落ちるような形で台湾を手に入れようとしているというのは、台湾政府の認識でもあります。日本も気を緩める訳にはいきません。(小川和久)
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- 2021/11/22 『NEWSを疑え!』第1007号(2021年11月22日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・F-35Bの地中海墜落で英米が回収を急ぐ理由
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・台湾有事、米報告書の読み方(小川和久)
- 2021/11/18 『NEWSを疑え!』第1006号(2021年11月18日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆明治7年、日本は台湾に出兵した
◆日本資本主義の父・渋沢栄一
◆きっかけは漂流民大量殺害事件
◆台湾出兵で明治の日本が得たもの
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・インドは「2070年CO2排出実質ゼロ」を達成する
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
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・意味不明な松野官房長官の核先制不使用への反対論(西恭之)
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・頑張れ、宇宙作戦隊!
- 2021/11/15 『NEWSを疑え!』第1005号(2021年11月15日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・進む米国の極超音速滑空兵器対策
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・上陸適地を忘れた台湾有事論(小川和久)
- 2021/11/11 『NEWSを疑え!』第1004号(2021年11月11日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆千葉県警に女性本部長誕生!日本警察のいま
◆能力も人柄も素晴らしい田中俊恵警視監
◆犯罪の国際化に対応できているか
◆テロ・サイバーに大きな課題
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・移民・難民を使うベラルーシのハイブリッド戦
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・台湾侵攻に100万人が必要な理由(西恭之)
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・海洋国家の自覚なしに海洋権益は守れない
- 2021/11/08 『NEWSを疑え!』第1003号(2021年11月8日特別号)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・米国防総省は中国が核燃料サイクルを軍事転用すると想定
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・政治家の発言でわかる防衛省・自衛隊のレベル(小川和久)
- 2021/11/04 『NEWSを疑え!』第1002号(2021年11月4日号)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆アフガン退避失敗!!海外安全問題を考える
◆〝決心〟できなかった日本政府
◆またも飛ばなかった政府のビジネスジェット
◆中国はリビアで4万人以上を逃がした
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・説得力に欠ける米政府のコロナ起源報告書
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・米空母は中国との差を維持できるか(西恭之)
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・台湾有事への米海軍の見積もりは疑問
- 2021/11/01 『NEWSを疑え!』第1001号(2021年11月1日特別号)
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(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・セッティング・ナショナル・プライオリティーズ(小川和久)
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- 『NEWSを疑え!』第1000号(2021年10月28日号)(10/28)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆国会にも欲しい米議会のスタッフ機能
◆個人スタッフは下院十数人・上院30人以上
◆〝回転ドア〟が生み出すダイナミズム
◆GAOに代表される強力な補助機関
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・トランプが米情報機関との戦いに敗れた
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
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・スウェーデンの要衝で米軍が共同訓練(西恭之)
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- 『NEWSを疑え!』第999号(2021年10月25日特別号)(10/25)
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・米陸軍が無人戦闘車と部隊対抗訓練
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
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・官邸に戻るのが最悪の場合もある(小川和久)
- 『NEWSを疑え!』第998号(2021年10月21日号)(10/21)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆台湾有事のリアリティ
◆中国には上陸作戦能力が決定的に不足
◆致命的な軍事インフラの立ち後れ
◆中国が仕掛けるハイブリッド戦
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・食料・農業がランサムウェアに狙われている
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・パウエル・ドクトリンの光と陰(西恭之)
◎編集後記
・極超音速滑空体は軍縮交渉のテーマになる?
- 『NEWSを疑え!』第997号(2021年10月18日特別号)(10/18)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・南側の死角から米国を攻撃する中国の新ミサイル
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・エース記者は影響力を自覚せよ(小川和久)
- 『NEWSを疑え!』第996号(2021年10月14日号)(10/14)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆知っていますか、アレクサンドロス大王
◆アフガニスタン侵攻は前330年
◆10年の遠征で巨大帝国を建設
◆ペルシアの公道が東征を可能に
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・提出された「台湾侵攻防止法案」は不要?
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・米司令官による中国空軍力の過大見積もり(西恭之)
◎編集後記
・金門・馬祖への砲撃の教訓
- 『NEWSを疑え!』第995号(2021年10月11日特別号)(10/11)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・虎の子のシーウルフ級原潜が南シナ海で水中衝突
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・「台湾有事」で空騒ぎするなかれ(小川和久)
- 『NEWSを疑え!』第994号(2021年10月7日号)(10/7)
◎ストラテジック・アイ(Strategic Eye)
◇◆日本の離島防衛とフォークランドの教訓
◆それは民間人の上陸から始まった
◆垂直離着陸機ハリアーの活躍
◆尖閣諸島ではF-35Bを投入
◎セキュリティ・アイ(Security Eye)
・この冬、世界の石油・ガス供給が逼迫する
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎ミリタリー・アイ(Military Eye)
・豪州の原潜調達は英国製が有力(西恭之)
◎編集後記
・暴力の連鎖を断つということ
- 『NEWSを疑え!』第993号(2021年10月4日特別号)(10/4)
◎テクノ・アイ(Techno Eye)
・ハバナ症候群で意図的にミスリードした米メディア
(静岡県立大学グローバル地域センター特任准教授・西恭之)
◎編集後記
・プレゼンに出る「戦えない自衛隊」 (小川和久)
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