僕は、基本的には、ご支援先のスタッフの能力を鑑みながら、上位3割の人を対象にした教育カリキュラムを作るようにします。すると、残りの7割の人には、難しい内容になるのですが、
「この内容が理解できないと成長できないんだよ」
ということを話しながら、あえて高いレベルの内容を提示することで、彼ら彼女らに対して、目標を与えるようなイメージで教育を行うようにしています。
会社としては、先述したとおり、どうしても「仕事ができない人」に目が行きがちです。
しかし、会社が成長するためには、本当は、「できる社員」をさらに伸ばすことが大切であり、「できる社員は、できるから何もしなくてもいい」と考えていると、会社の成長を止めたり、または、その「できる社員」の離職を招くことにもつながるのです。
なぜなら、「できる社員」ほど、志が高く、視点が高いため、今の会社で学べないとなると、すぐにもっと学べる会社に行こうとするか、あるいは、独立するという道を選ぶ可能性が高いからです。
また、これに関連して言うと、「できない社員」の不満を聞きすぎる社長も多いなと感じています。もちろん、その社員を見捨てろとは言いませんが、「できない社員」というのは、自分に都合のいい人が多く、また、規則やルールを守らない、などという特徴があります。そんな人の不満をどうして聞くんだろう、と。そんな人たちのいうことを真に受けたりするから、会社が成長しないのです!
きっと残りの8割、9割の人は何も感じていないのに、1割の「できない社員」の不平不満を聞くことで、会社の成長を止めてしまう可能性が高いということ経営者は認識すべきです(こんな会社をたくさん見てきました)。
もし、会社を本気で成長させたいと考えるなら、「できる社員」にもっと教育を受けさせましょう!彼ら彼女らをより成長させることが、会社の成長につながります。そして、「できる社員」がさらに成長することで、その「できる社員」が他の社員の見本になったり、教育したりすることで、会社は成長にしていくのです。
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