上述の12月3日夕方の「電撃的会合」をしている最中に、キングメーカーとして名高いあの金鍾仁(キム・ジョンイン)氏から尹錫悦のケータイに直接電話があり、総括選挙対策委員長職(選挙キャンプの親分)を受諾した事実を(尹錫悦が)明らかにしたところでは、場の雰囲気が最高潮に達した。アルコールの力もあり全員の顔は真っ赤だ。それもそのはず、李代表が姿をくらましてからずっと金鍾仁氏は、尹錫悦とは距離を置くような話だけしていたし、李代表の最も大きな要求が本来金鍾仁氏をワントップに据えることだったのだから。
蔚山の焼き肉屋会合の終盤、「イ・ジュンソクのために!ユン・ソンヨルのために!」という叫び声が響き渡った。「何々のために」というのは韓国語では「ウイハヨ!」という。この「ウイハヨ!」が何度も響き渡ったわけだ。それは、李代表と尹錫悦の完全な一致であり、ともに戦う準備は完了したという印である。党内外では、尹候補が李代表、金鍾仁キングメーカーと劇的な結合に成功したため、6日月曜日の選対委発足を機に、本格的な大統領選に乗り出すという観測が流れている。党関係者は「最近、内部葛藤の中で尹候補の支持率低迷など浮き沈みがあったが、選対委発足以後、再び上昇傾向に転じるだろう」と期待を示した。
尹候補と李代表は4日に、釜山一番の繁華街西面(ソミョン)で、赤色のフードのTシャツを着て遊説を共にした。今後もいかなる問題が発生するかはわからないが、とりあえずは尹錫悦の選挙対策委員会(選挙キャンプ)が一致したコンセプトの中で出帆できそうな雰囲気ではある。がんばれ尹錫悦。(無料メルマガ『キムチパワー』2021年12月4日号)
image by: 李俊錫 - Home | Facebook