母親の顔色を窺って生きてきて、大人になっても人の目が気になってしまう。気づけば結婚相手はモラハラ夫だった──人の目を気にせずに生きられるようになりたい。そんな悩みに答えるのは、メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社で14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さん。赤羽さんは相談者は典型的な「長女病」と指摘し、その傾向にあることを直視することから始める7つの改善法を伝えます。
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どうすれば、もう少し人の目を気にせず生きられるようになるでしょうか
Question
38歳、総務担当、女性です。既婚ですが、モラハラがひどく離婚を考えています。小さいときから自分に自信が持てず、いつも母親の顔色をうかがい、期待に応えようとしてきました。長女で妹一人、弟一人です。どうすれば、もう少し人の目を気にせず生きられるようになるでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございました。典型的な長女病ですね。ほとんどの長女の方が責任感が大変強く、生真面目で、人の助けを借りることが苦手です。本音で話すこと、自分を大切にすることをストレスに感じがちのようです。
社会的には立派な方が多いのですが、仕事は立派でも、本人は辛い、辞めたいというケースをよく見ます。もったいないし、残念ですよね。
この長女病に加えて、もし毒親育ちだった場合は、特にその傾向が強く出ます。幼稚園、小学生のときから母親に期待され、重荷を負わされてきているからです。完璧を求められ、常に長女として立派に振る舞うことを要求されてきます。甘えることなどもってのほかです。
もちろん、長女だから人に甘えないでも平気、ということは全くなく、むしろ甘えられなかった分、本当は甘えたい、やさしくされたいという思いが強い方のほうが多いとも感じます。
その結果、表面的にやさしく、自分を守ってくれそうに見えた男性に惹かれ、実はそれがモラハラ彼氏、モラハラ夫だったということになりがちです。ひどいことをされてもその直後に別人のようにやさしくされたら(それは彼らの手口なのですが)、許してしまい、ダメンズメーカーができあがります。
では、どうすればいいかですが、
- 自身の辛さがこういった長女病、愛着障害的傾向であることをまず直視する
- モラハラ夫が改善することはほぼないので、言うべきことは遠慮せずに言う
- これまで得られなかった安全基地を探す。いったんは会社の同僚、少し先輩、少し後輩などで気の合う仲間、お互いにわかり合える仲間と月に1度程度、何でも言えるようにする
- 恋愛対象の方が出てきた場合は、その人の器の大きさ、包容力を特に注意して吟味する
- A4メモ書き(※)で、自分は本当はどうしたいのかを20~30枚書き出してみる
- 友人2人に頼んで、自分、上司、オブザーバーの役となり、ロールプレイングを実施する。このロールプレイングを通じて、自分がいかに人目を気にしがちか客観視できるようになる
- Clubhouseで毎週水曜21:00から大河原光子さんが主催しておられる『長女の部屋』に参加する
などがよいかと思います。
※「A4メモ書き」とは:赤羽さんが考案したA4用紙を横置きにして左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6行、各20字前後を1分で書き上げることで“もやもや”が消えていくという方法を使用したストレス軽減策
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