私は3歳の頃、両親が離婚して、9歳までは母と二人で住んでいました。その頃までは母が大好きでしたし、よく笑う普通の女の子だったと思います。ところが10歳になる前に母が再婚して、父となる男性のマンションで3人で生活することになりました。
経済的にも満たされ、新しい服を買ってもらったり、外食に連れて行ってもらったり、ずいぶん生活は変わりました。ですが、私は(思春期だったせいもあり)新しい父を受け入れる事ができず、話しかけてもらってもぶっきらぼうに返事をしたり、プレゼントをもらっても「いらない」と言ってしまったり、決して嫌いではないのだけれど、はずかしくもあり素直になれず反発ばかりしていました。
「女の子だし最初は難しいよね。ゆっくり仲良くなれれば…」と言ってくれていた父でしたが、母からは「せっかく歩み寄ってくれているんだから、あなたもちゃんと応えなさい」「にっこり笑うだけでも良いんだから」「こんなに良くしてもらっているのを感謝しなさい」とよく叱られました。
自分でもそれはわかっているのです。でも素直になれない。
私が6年生の時、母が弟を妊娠し、翌年弟が生まれました。それまでも私は腫物のような存在でしたが、そんな扱いにくい子供よりも赤ちゃんの方が可愛いのは当然で、嬉しそうに弟をあやす両親を見て「自分はこの家にはいない方がいいんだ」「父・母・弟の3人がこの家の家族なんだ」と思うようになりました。
それまでは小言や注意をしてくれた母も「何を言ってもダメなら、好きにしなさい」と、何も言わなくなり、私は私で心にシャッターを降ろし「誰にも頼らずに一人で生きていきます!」と決めました。
高校は家族の迷惑にならないように寮のある学校に行き、看護の資格を取って一人暮らしをしました。「誰にも頼らずに」とは言っても、学費だって高校・専門学校と出してもらっていたのですから、ただのうぬぼれです。でも「私は親にも頼らず生きてきた」という変な自負心があって、自分一人で何でもできると勘違いしていました。
そんな性格でしたから、自分の思い通りにならないと機嫌が悪くなって、友達も簡単に切ってしまったり、結婚をして娘が生まれたものの、長くは続かず離婚。結局、親を失い、友達も失い、夫も失い、たった一人になって初めて、自分がやってきた愚かさに気づき、今、娘にそれが表れている姿を見る事で、深く反省をしている状態です。
テキストを勉強してみて「自分が模範となるように…」と今は、子供を無視をするような事は止めていますし、自分の感情で行動する事は避けるように頑張っています。
私が悪い見本を見せて、娘をこんな風にしてしまったのは承知していますが、何か改善のヒントがあれば教えて頂きたいと思います。
とこんな内容でした。