マツコも呆れ果てた。いじめの証拠を突きつけても取り合わぬ腐った学校

 

いじめではなく「いざこざ」で記録

開示請求では、学校は面談記録を主に開示してきたが、「学校としては、Aさんも暴力をふるっていることを認めたので、両方指導をした」とあった。

また、Aさんが身に覚えのない「眼鏡を壊した」という記録も出てきた。これは加害グループの1人が、「眼鏡をAさんに叩かれて、レンズがフレームから外れてしまった」と言ったというものだ。

結局、学校は「生徒間のいざこざ」として扱い、「いじめ」としては記録していなかったのだ。

また、開示請求によって得られた資料には出欠席の記録も出てきたのだが、私が被害側から聞いている欠席日数とはかけ離れた数字が出てきた。

Aさん本人と保護者によれば、2020年の秋以降は、定期テストのために別室登校をした以外、学校で出席を取ったことはない。

ただし、朝だけ顔を見せてくれと担任の先輩に当たる生活指導の先生から言われて、数回校門にタッチするということはしていたということであった。

Aさん本人も保護者も、校門タッチについては記録していないため、カレンダーを見ながら大まかに日数をカウントすると、開示によって得られた記録と大まかに合致するであろうということになるが、年間通算で30日以上の欠席ということにもならないことになり、不登校の基準に満たないことがわかったのだ。

通算30日欠席で不登校となる

不登校の定義において、あくまで目安であるが、「通算30日の欠席」で「不登校」とするとされている。これは文科省の「児童生徒の問題行動調査」(毎年いじめの認知数などが公表されている調査)で示されたことから、定義化されたものだが、校門タッチや提出物などで欠席としない措置は、「高校進学時に内申で不利になることを避けるような特別な配慮」と口頭では説明しつつ、結局は「不登校」としないことで、いじめの中でも第三者委員会の設置などが必要になってくるような「重大事態いじめ」にしないための措置であるとも考えられる。

一度公的な記録になったことを、誤りとして訂正することを是としない傾向が強いから、記録した側も意固地になることが多く、そんなことは社会に出ればいくらでもあるからと言って、これを受容できない人物の方が未熟だとして対応をしなかったり、クレーマーに仕立て上げようとする。

一方で、そもそも「いじめ」として認めていないので、(公立校の場合)学校は教育委員会に報告していないということになり、隠ぺい圧力が働きやすくなることがあるわけだ。

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