ただ、条件のなかで、新規契約の場合は5~30歳の人という年齢が限定されているのが何ともピントがずれている感がある。
今回のキャンペーンの立て付けでは「春の新生活応援キャンペーン」として、バルミューダの公式オンラインストアで使える20%オフクーポンがもらえるということだが、新社会人や新入学生が新生活を始めると言う段階で、バルミューダの製品を揃えるというのはちょっと考えにくいのではないだろうか。
バルミューダの製品は、多少高くても「トースターがおいしい」とか「風が気持ちいい」といった体験価値に対して、惜しみなくお金を払ってくれる人が喜んで買うものであり、「春から新生活を始める人」がターゲットではないはずだ。
若い人の新生活に必要なのは、まずは一人暮らし用の小さな洗濯機や冷蔵庫であり、バルミューダのコーヒーメーカーや加湿器ではないはずだ。
BALMUDA Phone自体も、動画やゲームをしまくる若い人向けではない。音声通話がメインで、スケジュール管理をスマホで行い、メールはもっぱら部下からの報告をチェックするといった年齢層高めがマッチしているのではないか。
この時期に在庫処分したいからと「春の新生活応援キャンペーン」という立て付けにしたのは理解できるが、バルミューダの製品コンセプトやターゲット層を考えた上で、もうちょっと丁寧な見せ方ができなかったのだろうか。
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