実は珍しくない俳優が現場から姿を消す現象
これは私がまだ芸能記者になる前のエピソードで、この映画を取材した先輩記者から、詳細についてレクチャーを受けたことを記憶しています。
決して珍しくないこういった出来事の理由として、ベテラン芸能マネージャーは“役作りに入り込みすぎて半ばノイローゼ状態になり、現場に足を運べなくなってしまう”のが最も多いケースだと言います。
役者のメンタルに関する問題だけに、関係者はどうしても“口にチャック”状態になるとも説明してくれました。
次に多いのが“台詞を覚えられない”とか、“監督や演出家、共演者に生理的にどうしても受け入れられない人が存在する”という理由で、マネージャーにも言わずに“逃避”してしまうケースだそうです。
逃げ出した役者は、スマホや車のGPS機能を切り、カラオケボックスやスパ施設で身を隠しているのがパターンだそうです。
この“逃避”タイプの役者は、2、3日するとあたかも何事も無かったかのように現場にシラッと戻ってくるのが習性だということでした。
小栗は、勝ち残る人物を見極める天賦の才があったという北条義時の役作りに煮詰まっての失踪、逃避なのでしょうか。
それともコロナ感染、もしくは濃厚接触者となったために身を隠していたのでしょうか。
まぁどうでもいいと言えばどうでもいいことなのですが、三軒茶屋での目撃情報とか、何だかとても気になる“空白の10日間”です。
【関連】「ジャニーズ忖度」の存在を裏付けた“証拠メール”。香取慎吾主演ドラマの裏で行われた恐ろしい報復
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」
image by : 小栗旬公式サイト