ドラゴン桜の指南役が教える、年度末を迎えた我が子との接し方

shutterstock_1782473897
 

コロナ禍に翻弄されつつも、今年も巡り来た3月。学年の締めくくりを迎えた子供たちは少なからず心に揺れ動きを感じているものですが、このような時期に親として彼らとどのように接するべきなのでしょうか。今回の無料メルマガ『親力で決まる子供の将来』では漫画『ドラゴン桜』の指南役として知られ、23年間の公立小学校勤務の経験を持つ親野智可等さんが、子供の来年度への意欲が高まる接し方を伝授。加えて事故が起こりやすい春休みの理想的な過ごし方をレクチャーしています。

学年末と春休みの過ごし方

3月は子どもたちにとって締めくくりの月だ。なかには卒業を迎える子たちもいるだろう。この時期の親の役割は、子どもたちの1年間のがんばりや成長を振り返って、4月からの新学年へのやる気を育てることである。

終業式が近づくと、子どもたちは学校からいろいろなものを毎日、持ち帰る。授業で作ったものや記録、図工の道具など、多いときは1週間ほどかけて持ち帰るほどだ。

持ち帰った作品や記録などの扱い方一つで子どものやる気を引き出すことができる。

なかには、「ものが増えるから」とすぐゴミに出してしまう家もあるようだが、これでは子どもを伸ばすことができない。

これらを使って子どもを褒め、自らの成長を自覚させ、自信をつけさせることが大切だ。

例えば、読書カードには1年間に読んだ本がずらりと書いてあるので、その本を話題にしながら、「ずいぶんたくさん読んだね」「どの本が面白かったかな」などと会話をする。

あるいは、お父さんやお母さんが子どものころに読んだ本や、いま読んでいる本を話題にするのもいい。

図工で描いた絵があれば、その絵のいいところを「色がきれいだね」「動きがあるね」など具体的に褒める。子どもの絵にはいろいろなお話が込められていることが多いので、それを引き出してやり、子どもが絵についていろいろなことを話したくなるようにする。

決して、「なんでもっとうまく描けないの?」「お前はヘタだね」などと冗談でも言ってはいけない。その子は一生懸命描いたのだから、けなされるとがっかりして自信をなくしてしまう。

print
いま読まれてます

  • ドラゴン桜の指南役が教える、年度末を迎えた我が子との接し方
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け