このメルマガを書いている今、ブリュッセルではNATOおよびG7の首脳会議が開催され、対プーチン包囲網の強化が協議されていることと思いますが、2月24日以降、不変の事実として分かってきた「やはり各国それぞれの事情があり、対ロシア制裁の厳格化を徹底できない」というジレンマを超えることが出来ず、結果として、プーチン大統領に対して決定打を見つけられないと感じています。
外交的な圧力よりは、プーチン大統領に対して本当に効果がある一撃は、ロシア国内、それも彼の取り巻きの戦線離脱と反攻によってしか加えられないと考えます。
その意味で、真偽のほどは分かりませんが、プーチン大統領の権力基盤を強固にしてきたオリガークたちの離反傾向が報じられるのは、変化を感じることが出来るエピソードではないでしょうか?
もちろん、彼らとて、ピュアに損を取ることはしないはずですから、今、さまざまな圧力に面して、緻密な損得計算が行われているものと期待しています。
今回もまた思いが溢れて長い内容になってしまいました。いろいろと入ってくる“現場”からの情報をベースに、ぎりぎりの線で論じてみました。いろいろとご批判もあるかと思いますし、不適切な表現もあったかもしれません。
皆さんにいろいろと一緒に考えていただける材料になれば幸いです。
どうか一刻も早くウクライナ市民に平穏な日常が戻りますように。私もそのためにできることを尽くします。
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