文在寅に大ブーメラン。朴槿恵を追い詰めた同じ疑惑に問われる妻

2022.04.10
 

金正淑夫人は、時間を割いて出かけることのできない海外観光名所の大半を渉猟(しょうりょう)して歩いたことでも有名。青瓦台は誰も聞いていないのに「訪問国の要請のため」と注釈をつけた。実際の事情は違った(相手国からの要請があってのことではなかったの意)という裏話も出ている。

6年前に「弾劾ろうそく」が燃えた時、一方ではぞっとしながらも、韓国政治が少しは明るくなるかもという期待もあったことは確かだ。野党(当時の民主党)は朴大統領のファッションやヘアースタイルまで攻撃した。その姿を見て、彼らが政権を握れば5年間は霞(かすみ)だけ食べていくだろうと思った(清く正しく)。しかしそうではなかった。自分たちの権力は永遠だと勘違いしたのか、検察改革で自分たちの恥部を隠す自信があったのかどうかは、分からない。

「他人にもてなしを受けたければ他人をもてなせ」というのが東西古今を貫く人間関係の黄金律だ。「人を指差せば、あなたも同じように指差される」という意味でもある。文政権の人々が朴槿恵大統領に向けて発砲した玉が、6年経って金正淑に向かって飛んできている。また、5年後には尹錫悦次期大統領の配偶者が標的になるだろう。権力が花咲いてまた散るときごとに、必ず繰り返されてきた法則だ。尹錫悦にだけは、そうなってほしくはないけれど…。

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image by: 青瓦台 - Home | Facebook

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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【著者】 キムチパワー 【発行周期】 ほぼ 月刊

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