旗印は反維新。参院選出馬の水道橋博士がタレント候補ではない訳

2022.05.26
 

そして、5月15日の街頭演説では、この質疑応答の時間に、なんと水道橋博士さんが登場したのです。この日、「芸人」ではなく「自称ジャーナリスト」として聴衆の1人となっていた博士さんは、質疑応答の時間に挙手し、指名されるとマイクを握りました。そして、驚く聴衆を前に、日本維新の会の松井一郎氏から自身が受けていると主張する「スラップ訴訟」についての説明を始めました。

博士さんは今年2月、松井一郎氏を批判するユーチューブ動画をリツイートしました。すると、松井氏が「水道橋さん、これらの誹謗中傷デマは名誉毀損の判決が出ています。言い訳理屈つけてのツイートもダメ、法的手続きします。」とリプライして来たのです。そして4月25日、松井氏からの訴状が届き、博士さんによると「名誉棄損で550万円請求されています」とのこと。

実はこの日、松井一郎氏が都内で街頭演説をするという情報を掴んでいた博士さんは、新宿と銀座の2カ所の松井氏の演説を「自称ジャーナリスト」として直撃取材していました。そして、その足で溝の口駅前でのれいわ新選組の山本太郎代表の街頭演説に駆けつけたのです。これらの取材で撮影された映像は、18日に阿佐ヶ谷ロフトで行なわれるトークショー「やつらを喋りたおせ!輝く我が名ぞ 反維新タイガース!!!」で使うためのものでした。

さて、5月15日の山本太郎代表の質疑応答に戻りますが、博士さんは「4月25日、松井一郎大阪市長から訴状が届きました。名誉棄損の裁判を5月30日、大阪地裁でやるんですが、裁判費用が莫大にかかります。テレビやラジオなどの出演制限も上のほうで話し合われています」と説明しました。そして「裁判で被告になり、テレビやラジオに出られなくなれば、政敵をテレビやラジオに出演させないために訴えるという方法もあるわけです。裁判費用を持つ強い側、権力者側が、これをやるのは大変な問題です。アメリカでは30州で禁止されているんです。(日本でも)反スラップ訴訟の法律を作りたいです」と訴えました。

すると、山本代表は「それなら、自称ジャーナリストから政治家になったらどうですか?自分自身がスラップ訴訟の被害者なら、その立場に立って立法して行くというのは、かなり説得力がある話です。いかがでしょうか?」と、博士さんに参院選への出馬を打診。博士さんが「お金(供託金)が用意できない」と答えると、山本代表は間髪入れずに「(供託金は)うちが出しますから、うちから出馬してください」と返しました。そして、博士さんが「もちろん検討します」と答え、聴衆をどよめかせたのです。

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