旗印は反維新。参院選出馬の水道橋博士がタレント候補ではない訳

2022.05.26
 

博士さんは翌16日、ご家族に出馬の了解を取った上で、翌17日、師匠であるビートたけしさんに報告に行ったそうです。そして「大阪の松井市長に訴えられていて、反スラップ訴訟をやらないことには、僕はただ干上がるだけなので、出馬させてほしい。ただし、たけしさんが芸人として出馬はするなとおっしゃるのであれば、出馬はやめます」と伝えたそうです。

すると、たけしさんは「お前のことはお前で決めていいよ。ただし、俺は一切関係ないし、一切の応援はしない」と言って、去って行ったそうです。博士さんによると「たけしさんの後ろ姿は、がんばれよと言っているようで、かっこ良かったです」とのこと。

そして5月18日、阿佐ヶ谷ロフトでのトークショーには、同じように松井一郎氏から訴えられたことがある米山隆一衆院議員、芸人仲間のラサール石井さんや長井秀和さん、途中から参加したれいわ新選組の山本太郎代表、橋下徹氏から訴えられているれいわ新選組の大石あきこ衆院議員らが集結し、博士さんの出馬表明が行なわれました。そして、出馬を明言した後、改めて山本太郎代表が「出馬するのですか?」と質問すると、博士さんは「2万%ありません」と答え、すかさず山本代表が「それ、どこかで聞いたセリフだな?それって出るってことやん?」とツッコミを入れ、橋下徹氏の大嘘ネタで会場を沸かせました。

こうして3日間の経緯を見てみると、もっと以前から山本代表と博士さんの間で出馬の話が進められて来たのではないか?…と穿った見方をする人も出て来そうですが、そんなことはありません。今回の出馬について博士さんは、15日の街頭演説の質疑応答の中で、山本代表との掛け合いから生まれた「偶然の産物」だと明言していますし、だからこそ「わずか3日間での出馬のための調整」が大変だったのです。

どちらにしても、安倍晋三元首相や菅義偉前首相のような「余計なこと」は一切しない岸田文雄首相、「余計なこと」どころか何もしない岸田首相を得て、失言や失策による支持率の急落を回避することに成功した現在の自民党政権は、ここ10年、見ることがなかったほど盤石の体制です。そして、その自民党政権に揉み手で擦り寄る国民民主党や、自民党よりも右へ行こうとする日本維新の会など、与党でも野党でもない「ゆ党」の数も増えて来ました。こんな世の中なのですから、国民の生活を左右する国政の現場に、水道橋博士さんのようなリベラル系の論客が1人でも増えてくれたら、これほど心強いことは他にありません。

そして、そんな水道橋博士さんに、『きっこのメルマガ』の読者に向けた出馬についてのメッセージをお願いしたところ、以下の「出馬表明」をいただくことができました。博士さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。

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