叩かれるのは事実だから。元内閣官房参与が明かす“官僚とマスコミ”の歪な関係

KASUMIGASEKI, TOKYO,  JAPAN - CIRCA MARCH 2018 : MINISTRY OF FINANCE in TOKYO.KASUMIGASEKI, TOKYO, JAPAN - CIRCA MARCH 2018 : MINISTRY OF FINANCE in TOKYO.
 

内閣官房参与を務めていた時に、コロナの感染者数について「さざ波」発言をし、大炎上した高橋洋一氏。そんな高橋氏が官僚の真実について赤裸々に語った一冊の本があります。今回はこちらをご紹介。メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』の中で詳しく解説していきます。

【一日一冊】大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実

7106tdEWXwL

大手新聞・テレビが報道できない「官僚」の真実

高橋洋一 著/SBクリエイティブ

元財務官僚であった著者が教えてくれるのは、財務省の記者クラブの新聞記者はポチ(犬の名前)であったということです。餌を持っていくと、ただ食べるだけのポチです。

記者クラブの記者たちは、自分で勉強したり取材することもせず、ただ、財務省が準備したペーパーを基に記事を書いているだけ。予算を記事にするときも、予算書に目を通す人は一人もいないし、鋭い質問をする記者は一人もいなかったという。

著者が現役時代には、財務省内でマスコミ情報統制キャンペーンを行って、誰が一番うまく思うような報道をさせたか競争していたというのです。官僚から見てマスコミをコントロールするのは簡単なのです。

こんな事実を書いてしまうから、著者が内閣官房参与であったとき、コロナの感染者数を「さざ波」と表現したことで、マスコミから大批判されたのでしょう。いかに大手新聞・テレビが著者を恨み憎んでいたかわかります。

何の疑問もなく、財務省が用意したペーパーだけを基にして、記事を作ってしまう(p4)

また、森友学園や加計学園問題の真相は、マスコミ報道では見えてきません。なぜなら、真相を全く報道していないからです。

森友学園問題では森友学園の名誉会長を安倍晋三首相の夫人が務めていたことから役人が忖度したのではとの疑惑が持たれました。著者の解説では、ゴミが埋設されていた土地をゴミの存在を教えずに売ろうとしていた、というものです。もちろん、地元政治家が関係したりしていますが、お金のやりとはなく、もちろん安倍首相が関わるレベルの問題ではないのです。

print
いま読まれてます

  • 叩かれるのは事実だから。元内閣官房参与が明かす“官僚とマスコミ”の歪な関係
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け