最速の梅雨明けで灼熱地獄。熱中症と冷房病どちらも防ぐ方法は?

 

「体力があるから大丈夫!」とか、「若いから大丈夫!」というものではないのです。夜でも発症しますし、気温が低い日でも湿度が高いときは危険です。厄介なのは、熱中症を防ぐことで、冷房病になる危険が高まってしまうのです。

冷房の効いた部屋では冷たい風によって皮膚の温度が急激に下がり、血管が収縮します。体が冷たい状態で、30度を超える屋外に出ると、瞬時にめまいをおこして転倒してしまったり、軽い貧血を起こしてしまったり。人によっては、9月頃にだるさなどの症状がでたりと、「冷房病」はかなりしつこい症状なのです。

熱中症も怖いけど、冷房病も怖い。冷房病を防ぐには、室内と室外の気温差を、5度程度にするのがベストなので、どんなに最高気温が40度に迫ろうとも、クーラーは28度前後に設定し、体を守ってください。

そして、もう一つ。外出するときは、首を冷やすようにしてください。以前(お天気ねーさんをやっていた25年前です!)、「人はどこでいちばん暑さを感じるのか?」を調べたことがあります。全身を25のパーツに分け、40度の熱風をあてて感度の違いを検証したのです。

その結果、感度の高い順に、顔面、首、胸、背中、続いて足と手の指先でした。また同じく25のパーツを冷やすことで全身の皮膚温の変化も見たところ、胸や首、さらに背中を冷やすのがいちばん効果がありました。

某企業の「着るエアコン」なるものが爆売れしているようですが、実に理にかなった商品ですので、熱中症予防にもなりそうです。

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