・斬新な着想も地味な裏方で成り立つ
何より倉庫における商品の回転率がこの会社の肝になっています。意外と蔑ろにされますが、倉庫代は置いておけば置くほど、お金がかかりますからね。
EC同様にいかに回転させるか。倉庫の中身が常に変わっている事は重要な要素です。
すると、この回転率をベースに仕掛けを考えることになって、彼らはどの商品が常に動いているかに目を向けます。長くその倉庫に滞在している商材は敢えてキャンペーンを打って、早く出せるような環境づくりを意識していくわけです。
下記のようなマップを作成して、回転率と所有年数をチェックすることでいかに安定的に商品が動いているかを見るわけですが、結果的にそれはメーカーの信用に繋がります。新しい入荷を好条件で得る結果になるわけです。
・買わない顧客にアプローチした先見性
改めてここまで拡大してくると、もはや会社が果たす役割が変わってきて、それが冒頭話した事です。単なるレンタルではなく、メーカーすらできない「使う前需要」を触発できる強みを手に入れることになります。
結局、多くの人は給料に限りがありますから、なんでも買えるわけではありません。つまり「使ってみたいけど、買うには躊躇する」という消費者が一定数、存在します。
だからレンティオは「レンタル」という手段で「試しに使ってみたい」というニーズを発掘することとなります。これはメーカーすらできない「商品の活用の仕方」を引き当てることになるわけです。
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言うなれば、それはメーカーのマーケティング要素へと変わって、新たなビジネスを構築したのです。