制裁で崩壊したロシアの自動車産業
「The Moscow Times」6月29日付は、以下のような衝撃的事実を伝えています。
● Росстат констатировал смерть автопрома: выпуск автомобилей в России рухнул на 97%
要約。
- ロシアの自動車メーカーには30万人が働いている。関連企業を含めると300万人が働いている
- だが、ロシアの自動車産業は、瀕死の状態だ
- 外国の自動車メーカーが去り、部品の供給がストップしたことで、(最西の)カリーニングラードから、(最東の)ウラジオストックまで自動車生産が止まった
- ロススタット(ロシア統計局)のデータによると5月、ロシアの乗用車生産は【96.7%】減少した!!!!!
(@北野註 この記事では「いつと比較して」というのがありません。しかし、続いて以下の記述があるので、「戦争開始前と比べて」なのかなと思います)
- 戦争前(2月24日より前)は、月10万台、あるいはそれ以上生産していたが、5月の生産台数は4,000台だった
(@北野註 月10万台が月4,000台になったとすると、96%減少したことになります。) - 年初、ロシアでは20の自動車工場が稼働していたが、現在では2工場しか動いていない
- 中国のHavelとロシアのAvtoVAZだ
- AvtoVAZの自動車には、エアバックとABSが搭載されないので、ロシア以外の国で走ることはできない
この他にもいろいろ書かれていますが、長くなるので、この辺で止めておきます。
皆さん、どうでしょう?ウクライナ戦争開始後、ロシアの自動車生産は【96%】減少した。これでも、「制裁は効果ないね!」といえるでしょうか?
(無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』2022年7月8日号より一部抜粋)
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