老後に貰える公的年金は平均14万円。少しでも増やすにはどうすれば良いか

2022.08.26
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■平均年収と加入月数の違いで年金はいくら変わる?

23歳から厚生年金に加入したと仮定し、「平均年収」と「加入年数」の違いで65歳時点でもらえる年金額はいくらになるのか試算してみました。

●年金早見表(23歳から厚生年金に加入した場合)

図2(株)Money&You作成

表の上側の緑色の行は厚生年金の加入期間と年齢、左側の青色の列は平均年収を表しています。また、表内の金額は国民年金満額(77万7800円)と厚生年金の金額を合計した目安の金額(年額)。65歳未満の金額は、65歳時点で年金を受け取った場合の金額です。

年金が月20万円ということは、年金の年額が240万円以上になればいいということです。該当の箇所を赤色にしてあります。

表から、平均年収762万円以上の方は、60歳まで厚生年金に加入して働けば、「65歳以降に年金月20万円」が達成できます。平均年収700万円でも同様に、64歳まで厚生年金に加入して働くことで年金を月20万円もらえます。しかし、平均年収がそれ以下の場合は、まだ月20万円に届いていないことがわかります。

では、65歳以降、70歳まで厚生年金に加入しながら働いたら上乗せされる年金はいくらでしょうか。

●加算される年金額早見表(年額)

図3(株)Money&You作成

65歳から年収300万円で70歳まで働くと、年間8万2000円が加算されます。表の通り、65歳以降も厚生年金に加入して働くことで、着実に年金額が増やせることがわかりました。しかし、これだけでは年金月20万円を達成するには厳しい状況でしょう。
そこで「繰り下げ受給」の出番です。

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