元電通マン。国葬や統一教会、五輪汚職のすべてに関わる自民党議員の名前

 

六本木のオフィスビル1階に入居する「ステーキそらしお」は、奥にVIP用の特別席があり、政治家や財界人などの接待に使われて来ました。今回の東京五輪汚職事件でも、高橋容疑者と青木容疑者の打ち合わせは、このステーキ店の特別席で繰り返し行なわれて来たと供述されています。過去の「首相動静」を確認すると、2015年10月19日には安倍晋三元首相が、2020年12月15日には菅義偉前首相が来店しています。

そして、このステーキ店の「常連」だったのが、2018年の第4次安倍改造内閣で内閣府特命担当大臣として初入閣し、翌2020年の菅内閣では新設されたデジタル改革担当大臣に就任した、自民党の平井卓也衆議院議員(64)なのです。平井議員は大学を卒業して電通に入社し、7年ほど勤めた後、元参議院議員の祖父が創業したラジオ四国の社長などの家業を経て、2000年の衆院選に無所属で初当選し、当選後に自民党に入党するという毎度おなじみのパターンの議員です。

あたしは、この自民党の十八番を見聞きするたびに、巨人が江川卓を獲得した「空白の一日」を連想してしまうのですが、そう言えば平井議員の名前にも「卓」という字が入ってますね(笑)…なんていう箸休めも織り込みつつ、電通出身の平井卓也議員にとって、電通の顧問だった高橋治之容疑者は大先輩というわけで、平井議員は六本木のステーキ店にセッセと通い続けました。そして、グルメサイト「Retty」に、「ステーキそらしお」について「フィレステーキが最高!」などと計9回もオベンチャラのコメントを投稿していました。

ちなみに平井議員は、数々のネット工作で悪名高い自民党の「J-NSC」の代表をつとめており、第2次安倍政権発足直後の2013年には、安倍人気を高めるためにスマートフォン向けゲーム「あべぴょん」を発案する一方で、ニコニコ動画で生放送された「ネット党首討論会」では、社民党の福島みずほ参議院議員に向けて「黙れ、ばばあ!」と投稿したことが問題視されました。また、2020年には、国会の質疑中にタブレット端末でワニの動画を見ていたとして批判されました。

ま、そんな些事はどうでもいいのですが、2015年から学生団体「SEALDs(シールズ)」による安倍政権への抗議デモが拡大すると、これに対抗するため旧統一教会の政治組織「国際勝共連合」は学生信者らによる「大学遊説隊UNITE(ユナイト)」を結成し、2016年からシールズを批判し安倍政治を賞賛するデモや演説を開始しました。これは安倍官邸の指示だったと言われていますが、この時、SNS上で「UNITE」の宣伝を行なっていたのが平井議員なのです。

平井議員は2016年、2017年、2021年と、地元香川で開催された旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」が主催するサイクリングイベント「ピースロード」の実行委員会の委員長をつとめています。また、2017年1月には、旧統一教会の香川支部などが高松市で開催した「真の父母様御聖誕記念礼拝」に出席しています。そして平井議員は、今年2022年6月13日、「天宙平和連合」が創設した「世界平和国会議員連合」にも複数の自民党議員とともに参加し、日本の議員連盟の幹事に就任しました。

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