近づく終末。プーチン大暴走でロシア全土に降り注ぐ核兵器の雨

 

ロシアの孤立化

プーチンは、戦術核の使用を仄めかしたが、国連でロシアへの非難が止まらない。とうとう、中国も公平な立場であり、戦争の終結を早く実現する必要があるとした。中国もロシア離れを隠さなくなってきた。

トルコのエルドアン大統領は、ウクライナに占領地を返して、ロシアは停戦する必要があるとした。そして、プーチンも戦争を終わらせたいようだという。

また、グテレス国連事務総長は「核紛争の考えは全く受け入れられない」と表明した上で「住民投票と称する行為の実施計画を深く懸念する。武力行使による他国の領土の併合は国連憲章と国際法に違反する」と明確に指摘した。国連もロシアの敵になったようだ。

このように、国連事務総長も明言しているし、ゼレンスキー大統領は、ロシアの安保理での拒否権停止を主張しているが、これに同調する動きも出ている。

しかし、プーチンはウクライナの占領地から撤退することは、政治生命を絶たれることになるので、それはできない。プーチンが頼れるはずの北朝鮮にも、今以上の兵器や弾薬の提供を断られている。

ロシアに弾薬を送ると西側メディアは北朝鮮も悪者にしていると。世界的な悪者の北朝鮮が、ロシアを悪者というほど、ロシアは世界から悪者と見られていることになる。

北朝鮮はロシアに兵器と弾薬を送り、中国から兵器と弾薬を買うつもりだったが、中国が拒否したようである。

このため、プーチンは、交渉の窓口であるエルドアン大統領とサウジのムハマンド皇太子とのパイプを維持する必要があり、捕虜交換を提案されて、それを承諾した。この結果、ウ軍215名が解放された。しかし、戦争終結までトルコにいることが条件であるが、アゾフ連隊108名も含まれている。もう1つがウ軍で戦った海外義勇兵の解放である。

この代わりに、ルガンスク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州のロシア併合への住民投票を、ここに留置している捕虜と交換に認めた。州行政官たちは、自分の身分がウ軍の攻撃で破滅する可能性が出ているので、ロシア本土と一体化して、核の使用ができるようにして、核での防衛を志向するようである。ラズロフ外相も同様なことを言っている。

これで、この戦争の最終フェーズは、核戦争になってきた。

米国もロシアの核兵器保管施設を監視しており、核弾頭がトラックやヘリコプターに積み込まれたり、核兵器を扱うための特殊訓練を受けた部隊の活動が活発化したりした場合に、それを検知するという。

プーチンが短距離核攻撃の準備に着手した場合は、米国も対応するという。第3次世界大戦となるのではなく、ロシア対米国の戦いになり、ロシア全土の核爆発でロシアは破壊されることになる。米国への長距離ミサイルも飛ぶはずであり、米国の一部も破壊されるかもしれないが、ロシアがなくなる。

日月神示やヨハネの黙示録の記述にある最後の世界になってきたことになる。我々は、「終末の世界」を見ることになるのであろう。

さあ、どうなりますか?

(『国際戦略コラム有料版』2022年9月26日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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