お金のプロが警告。中途半端な知識が大損を招く「年金繰り下げ」受給

2022.10.27
 

年金事務所に相談を

年金の繰下げ受給とは、66歳以降に受け取ることで年8.4%の増額になります。最長75歳まで繰下げることができ、最大84%の増額になります。繰下げ受給は結構融通が効く制度で、繰下げをいつやめても大丈夫です。繰下げる受給を途中でやめて、年金を受け取る場合の方法は二種類あります。支給開始のときの増額した金額を一生涯受け取ることもできますし、65歳からの未支給分を一括で受け取ることもできます。一括で受け取る場合には、65歳での支給額で計算され、その金額が一生涯受け取れます。

このように年金制度は複雑です。そのため知らないと損をしてしまうこともあります。そのかわり知っていると得をすることも多いです。

わからないことがあれば、年金事務所の相談窓口へ行ってみてはいかがでしょうか。または、私の執筆した年金についての本をご購読いただいて知識を深めていただければ幸いです。

プロフィール:長尾 義弘(ながお・よしひろ)
ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』『定年の教科書』(河出書房新社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)。共著に『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)。監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。

image by: Shutterstock.com

長尾 義弘

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