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ロ軍の状況

イランから自爆ドローンを2,500機も導入して、飽和攻撃を各所で行っているが、イランから供給された機数は600機程度であり、330機を既に使ったようで、その後の攻撃密度が少なくなってきた。短距離ミサイルのイスカンダルも在庫が13%と、ほとんどない状態になっている。しかし、イラン製弾道ミサイルはまだ使用されていないようだ。

イスラエルは、当初、ロシア寄りであったが、イランがロシアを助けたので、その方針を変更して、ウクライナ寄りにシフトさせて、シリアにあるイランのドローン工場を空爆した。このため、契約数を作れなくなったようだ。

しかし、防空システムのアイアンドームの提供はできないとした。その代わりに、ドローン制圧兵器の供与を開始した。この制圧兵器で、多数のイラン製ドローンを生け捕りしている。

しかし、このドローン攻撃でウクライナの市民は生活を破壊されている。電力会社DTEKは、電力施設がロシアの攻撃で損傷したことを受け、首都キーウとその周辺地域で計画停電を実施し、全土で約400万人が停電の影響を受ける見通しだという。

一方、イランの外相は、ロシアにドローンの提供をしていないと述べて、ロシアが使用するドローンはイランからの物ではないとした。

このイランには、革命防衛隊とイラン国軍の2つの組織があり、イラン革命防衛隊がドローンをロシアに提供したことがわかる。政府機関は、革命防衛隊をコントロールできないからだ。ドローン工場もイラン国内にはない。

このため、24日、イスラム革命防衛隊のMollashahhi大佐と準軍事組織バシジのKeikha将軍がイランの都市ザーヘダーンで射殺された。この2人は、ロシア軍が使用しているシャベド-136自爆ドローンの供与に大きな役割を果たしていた。イスラエルのモサドとウクライナの情報総局とで暗殺したように思うが、どうであろう。

イラン関連では、アフガニスタンの旧政府軍4万人がイランに保護されているが、その内、まず特殊部隊3,000人がロシア軍への援軍としてウクライナへ送るべく、ワグナー社の指揮下で編成中とのことである。イラン革命防衛隊はどんどん、ロシアと一体化してくる。

それと、高性能で本質的に生存性に優れているはずの攻撃ヘリであるKa-52を投入しているが、機数の1/4に及ぶとみられる損失を被っている。スティンガーミサイルの餌食にされているようだ。

装備面で、ロ軍の装甲車、輸送車、車両が不足してきて、日本から大量の中古車を買い始めた。富山からウラジオストックへの船便は、中古自動車で満杯の状態である。この中古車を装甲して、前線でロ軍に使われているようだ。日本も、陰でロシアを助けているようである。これを止められないの??富山の船便をなくすとか、できないのでしょうかね。

もう1つが、ロシアは民間の衛星も「正当な軍事目標になり得る」と国連第一・第四委員会合同会議で主張したが、ウクライナ軍が使うスターリンク衛星を破壊することであり、それに対して、米国は、破壊の報復を行うと警告した。

同様に、プーチンは、韓国がウクライナに武器を提供する場合は、韓ロ関係が破綻するだろうと警告したが、韓国の尹錫悦大統領は、ウクライナに殺傷兵器を提供したことはないと述べた。ロシアのロケット技術を使うので、ロシアに配慮する必要がある。

前線では、ロ軍精鋭部隊を撤退させて、動員兵を使い、前線を維持するようであり、捨て駒として動員兵を使うようである。プーチンも、1,000万人から2,000万人の犠牲は仕方がないという。

しかし、ショイグ国防相は、9月21日に発令された部分動員令にもとづく約30万人の予備役の招集が終了したとしたが、動員兵の捨て駒風の使い方では、第2次の部分動員も必要になるはず。

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