何かあればすぐに「すいません」の日本。もはやビジネスになりつつある“謝罪”

asian businessman bowing for apology
 

謝りたくない中国人

中国人は謝る習慣がないようだ。ひとつは、責任を取りたくないということ。謝罪すれば、責任があることを証明することになり、責任を問われることになる。次に、中身よりもメンツが大事で、謝ると面目をつぶすことになり、他人に対して劣等感を抱くことになる。

中国では、嘘をつかないと人間関係がうまくできないと思っている人が少なく、謝るということは自分に非がある、防御が破られる、だから謝れない。一部の中国人は非常に計算高く、謝ることのリスクが謝らないことより大きい、あるいは謝ることのメリットが謝らないことより小さいと思えば、謝らないのだ。

よく謝る日本人と謝りたくない中国人、背景には、文化と民族性格の異なることが垣間見える。また、中国人はよくボディランゲージで謝る気持ちを表す。例えば、両手を合わせる。あるいは相手の肩を友好的に叩くなど。また、「ご飯をごちそうします」、と言うのもよくある。

つまり、謝ることは勿論大事だが、感謝の気持ちもよく伝えればいいと思う。

この記事の著者・黄文葦さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: Shutterstock.com

黄文葦この著者の記事一覧

在日中国人作家。日中の大学でマスコミを専攻し、両国のマスコミに従事。十数年間マスコミの現場を経験した後、2009年から留学生教育に携わる仕事に従事。2015年日本のある学校法人の理事に就任。現在、教育・社会・文化領域の課題を中心に、関連のコラムを執筆中。2000年の来日以降、中国語と日本語の言語で執筆すること及び両国の「真実」を相手国に伝えることを模索している。

有料メルマガ好評配信中

  初月無料お試し登録はこちらから  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 黄文葦の日中楽話 』

【著者】 黄文葦 【月額】 ¥330/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第3月曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • 何かあればすぐに「すいません」の日本。もはやビジネスになりつつある“謝罪”
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け