単なる「客寄せパンダ」か?報じられぬゼレンスキー“電撃訪米”のウラ事情

 

ゼレンスキー大統領は非常に演説もうまく、巧みな言い回しと表現で人心を掴む稀有な能力を有していると思われますが、プーチン大統領が仕掛けている戦争の第2幕(インフラの徹底的破壊)は、ウクライナ国民とゼレンスキー大統領をとても残酷なジレンマに晒しています。

それは先週号でも触れましたが、資源などがかなり限られている中、「国民の生存を選ぶか、対ロシア抗戦を行う軍のパフォーマンスに重点を置くか」という、どちらを選んでも選ばれなかった側に残酷な結果を突き付けることになる選択を迫るというジレンマです。

【関連】ゼレンスキーを待つ地獄。ロシアは本当に不利な状況に置かれているのか?

ゼレンスキー大統領にとっては、進むも退くも地獄という状況です。

今、一般的にはロシアとウクライナの戦争は長期化・膠着化の様相を見せると報じられていますが、もしかしたらクリスマスと年末年始のつかの間の休息の後に訪れる2023年初頭に決定的な情勢に私たちは直面することになるかもしれません。

今、私の手元に届けられている様々なデータや情報、分析などをじっくりと検討して全体像を描くとき、楽観的でいようと努める私でさえ、あまり楽観的な結末が見えてはきません。

年明け早々にある会議が招集されることになりました。そこでの議論と戦略策定が、どのような方向に向いていくのか。新しい年もいろいろと忙しい年になりそうな気がします。

以上、国際情勢の裏側でした。

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image by: Володимир Зеленський - Home | Facebook

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