この本を読むと、稲盛和夫氏は近い人には、徹底して本気で叱り、一方で勇気づけていたことがわかります。家族で父親が息子に対するように真剣ということなのです。そうすることが、相手のためであるから叱るのであって、それが「利他の心」であるというのです。
こうした人の心を大切にしながら、一方ではアメーバ経営で会社の状態をガラス張りにして、部下に数字の達成を求める厳しさのバランスの中で会社の経営がよくなっていくように感じました。
自分は優しいつもりかもしれないが、それはなれ合いや。優しく褒めることもできないし、厳しく叱ることもできないリーダー…優しいばかりでも、厳しいばかりでも経営はできない(p87)
理系の稲盛和夫氏は、何事に対しても「何のためにやるのか」の問いがあり、加えて、理解できないことがあれば「何でや」と聞いていたという。
稲盛和夫氏は、経営者としてなぜ叱るのか、なぜ褒めるのか、なぜ人は自分事として動くのか、ということを考え続けてきたのでしょう。
書籍を読んで姿勢を正したくなるのは松下幸之助と稲盛和夫氏くらいのものです。姿勢を正して読みましょう。
稲盛さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★☆(87点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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