定年後の夫が毎日家にいるなんて耐えられない…。熟年離婚を考えたほうがいいの?

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さてさて、結婚の原点を顧みてみましょう。まずは、恋愛から始まります。

あくまでも雑誌のSPAのアンケートデータなので詳細は不明なのですが、「5年以上交際中の恋人または結婚相手がいて、エッチにつまらなさを感じている、20~30代の女性200人」にアンケートの実施結果です。

約50%の人が交際を始めてから3~5年で「つまらない」と感じるようになっている。

セックスの頻度は「1年以上していない」との回答が一番多く、5人に1人にのぼった。また、1か月以上性交渉なし=セックスレスに約半数が陥っていた。ということです。

これは、恋愛初期はフェニールエチンアミンという神経伝達物質が分泌されるため、盲目的に相手を求めるようになりますが、非常に残念なことに、継続は無理のようです。

このホルモンは覚醒剤アンファタミンに近い構造を持つと言われています。

そして、恋愛中はセロトニンが4割減ります。

安心感を持たせるセロトニンが減るということは不安になる、よって「この人と一緒にいなくちゃ」という感情が生まれるのだといいます。恋愛初期ですよ。

そしてノルアドレナリンで血流が増えてドキドキとしてくるわけですね。脳の面から考えると、脳は初めてのことに対しては警戒しますが、だんだん合理化しようとするのです。

実は『脳の合理化』が問題にもなるのです。

つまり、同じ行動をしているうちに初めてのことに警戒的に対処する余裕がでてきます。これが、倦怠期やマンネリの原因になります。

あくまでも、ホルモンや脳の仕組みからのことですが。

自由自在にホルモンをコントロールすれば、相手をずっと好きでいられたり、セックスレスも解消できたりするわけですが、そううまくはいかないのが人間界のおもしろさです。

アクセル的なホルモンが出過ぎると人体に負担がかかる。それを軽減するための物質も出てくるわけですから、ホルモンの葛藤と戦いが繰り広げられるわけです。

結論として、ドキドキ恋愛の目的というのは究極、生殖です。「恋の賞味期限は3年」といいますが、まさにそうなのですね。しかも、人間の脳は、手に入らない相手にこそ燃える仕組みになっているようです。

手に入った相手(結婚)には興奮しない、萌えない、以前ほど大事にしない。「釣った魚に餌をやらない現象」。なんとも残酷な話です。勿論、そんな方ばかりではないと思うのですが。

生物学的に、「純愛はない!セックスが重要」ということなので、このように、ホルモンや脳の観点から言えば、簡単にいうと誰でも同じ人とのセックスは3年から5年で「飽きる」ということです。

どんなに愛していても、肉体・脳は下落していくということです。そして、熟年離婚に関しては、すでに肉体的に下落し始めていかにスキンシップを取っていくのか、ということに尽きると思うのです。

もう、昔のように、意気盛んとした若いもの同士の肉体のぶつかり合いは、熟年期には物理的に無理なのです。

芸能ゴシップを見ても、夫でも、妻でもどちらかが性欲旺盛、上昇真っただ中であれば、夫婦の欲求バランスは崩れて「不倫」という結果になってしまうわけです。ネットニュースでも不倫記事があとを絶たない理由もここにあります。

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