「ドローンは露の自作自演」という無理筋。誰がクレムリンを無人機で攻撃したのか?

 

その他方面

ビロホリフカ工業地帯にロ軍が攻撃し・占拠したが、ウ軍は包囲して砲撃をしている。しかし、ビロホリフカのウ軍陣地は、丘の上であり、ロ軍に工業地帯を攻撃・占拠させたことには問題がある。

アウディーイウカ方面でも、ウ軍は反撃で、オリトネ、ボジャネを突破して、ドネツク空港に攻撃しているとロシアミルブロガーは述べている。この地域のロ軍は手薄になっているようである。しかし、疑問符が付く。

ウ軍は大規模攻勢を報道統制で封鎖しているし、地域住民にもSNSで拡散しないように依頼しているので、分からない。

ロ軍は、セベルネやマリンカに攻撃して来たが、ウ軍は撃退している。しかし、ウ軍はストロニクハイリフカを攻撃・奪還して、マリンカを攻撃するロ軍の側面を攻撃できる位置にいる。これもロシアミルブロガーの情報である。

その他の地域でのロ軍の攻撃は、なくなっている。防御に回っている。

3日、ロ軍はウクライナを攻撃。発射した偵察ドローン1機とシャヘド136/131自爆ドローン26機の内21機をウ軍が撃墜した。それと、ロ軍はドニプロ川の川越しにヘルソン市に550発以上の砲弾を発射した。これで20名近くが亡くなっている。6日、ウ軍はシャヘド136/131自爆無人機8機を撃墜した。

ウ軍の反転攻勢

南部ヘルソンでのドニプロ川東岸での拠点構築のほかに、西部ドネツク州ミキリスク、パラリフカ、シェフチェンコの3ケ所にウ軍は、威力偵察の攻撃を仕掛けている。ボハレダラの近くであり、マリウポリまでの距離が近い。

ザポリージャ州の3ケ所でもウ軍は攻撃しているが、これも威力偵察のようである。対して、ロ軍はオレポポのウ軍に空爆を行った。

このため、ロ軍は、ザポリージャ地域の18の集落からの住民の部分的な避難を発表した。ティモシフカ、スミルノヴォ、タラシフカ、オルリアンスケ、モロチャンスク、クイビシェヴェ、プリシブ、トクマク、マラ ビロゼルカ、ヴァシリフカ、ヴェリカ ビロゼルカなどであり、最前線から50-70km以内の集落である。

ウ軍反撃に対して、ロ軍の航空機による空爆が増加しているが、ウ軍の防空能力に問題があり、ロ軍航空機を迎撃できていないようである。前線の防空能力を高めるために、射程70~100km以上の中距離防空ミサイルシステム多数がウ軍に必要だ。スティンガーでは、ロ軍攻撃機には届かないからだ。

バフムト、アウディーイウカの反撃と合わせて、ウ軍の反転攻勢になっている。しかし、ドンバスよりクリミアの方が奪還が容易だという見方がウクライナでは支配的であり、ドンバスの2都市の奪還を本命にすることはないようだ。しかし、これも意表を突く可能性もあるので、分からない。

どこが本命の攻撃場所かをロ軍に悟られないことが必要であり、複数個所で、ウ軍は攻撃を開始したようだ。何処が本命かは、レオパルト2戦車隊が、何処に向かうかであるが、まだ分からないようだ。

そして、レオパルト1戦車80両がデンマークとドイツから、6月1日までにウクライナに到着する予定であり、戦果を広げるのは、6月に入ってからのようだ。5月中に攻勢を開始して、夏の間、攻勢を続行して、奪還面積を増やすようである。

このため、クリミアからロシア人が逃げ出したが、今度はザポリージャ州からもロシア人が逃げ始めたようである。

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