コロナ対策の誤りもワクチン死も「全力スルー」。愚かな大手新聞各紙の“役立たず”

 

「モーニングショー」玉川徹ご立腹の理由

さて、系列のテレビ朝日はというと……

モーニングショーの玉川徹は、4月19日の放送では、基礎疾患を持つ人や高齢の人にとっては「今でも気をつけないといけない病気」とし、「自分で備えるしかないですから、5類になるから」「(感染者数の発表は)ゴールデンウィーク明けから1週間に1回しか(行われなくなる)。これには僕は非常に腹立たしい思いを持ってます」と息巻いていた。

体の弱い人にとって、「風邪をひくと大ごとになるから用心したほうがいい」というのは昔から庶民の常識だし、あらゆる病気は自分で備えるしかないのが当然だと思うが、とにかく感染者数の発表が行われなくなると、番組の視聴率を支えてきた“ドル箱ネタ”が消滅することになるから、腹が立つのだろう。

5類格下げになるや、猛然と怒りの反厚労省特集を組むのかと思いきや、5月8日の放送ではウクライナ情勢などに時間を割き、コロナ5類に関しては番組終了間際のわずか10秒で「今日から新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ5類になりました」というお知らせをアナウンサーに読み上げさせただけ!なんのコメントもなく終わらせるという酷い流し方であった。

日本のマスコミは絶対に検証しない。

海外で訴訟がはじまっても、それを取り上げる望みは薄い。

日本は過去に、重大な薬害が指摘され、世界中で使用禁止になった薬物サリドマイドを大衆薬として販売しつづけたことがあった。薬害を調査した研究者からの警告も無視して、捏造論文まで作って販売を続けたのだが、ようやく問題が明るみになり、新聞が騒いだのは10年後のことだ。

さしずめ、新聞社内の世代交代による変化、というところだろうか。

やはり日本にジャーナリズムはない。個人の力で事実を書き残していくしかない。

(『小林よしのりライジング』2023年5月9日号より一部抜粋・文中敬称略)

gs2022

2023年5月9日号の小林よしのりさんコラムは「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」。ご興味をお持ちの方はこの機会にご登録ください。

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