有識者会議座長のあまりにも凄まじい幼稚さと不誠実さ
さらに付け加えておくと、リヒテンシュタインの場合、憲法上の職務と公務に従事しているのは、公爵夫妻と公太子夫妻の4名のみ。
そもそも人口3万9,000人、政府は首相・副首相・大臣×3の5人、国会議員は25人の直接民主制という規模の国である(ちなみに解散した軍隊は、総勢80人だった)。
有識者会議は、「女性皇族は一般国民と結婚して、皇室から出て行っても、皇族の身分だけは保持させて公務をやってもらおう」というデタラメ案のためにリヒテンシュタインを取り上げたわけだが、日本の皇室と自由度の高すぎるリヒテンシュタイン家とでは、なにからなにまで違いがありすぎ!
実情も文化も背景もまったく違う上に、現状、数十人の継承者を有する国の制度を、言葉だけつまんで、すでに存続危機に陥っている日本の数人の皇族方に無理やり当てはめてなんとかしようというわけだ。
この幼稚さ、不誠実さ、あまりにも凄まじい。
(『小林よしのりライジング』2023年5月16日号より一部抜粋・文中敬称略)

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