自ら首を締めた「統一教会」というカルト教団。名誉毀損裁判で有田芳生氏によって暴かれる“不都合な真実”

tdbm20221128
 

たとえそれが客観的事実に基づいた発言であっても、「敵対的」と判断するや相手を次々と名誉毀損で訴えているカルト教団・旧統一教会。メルマガ『有田芳生の「酔醒漫録」』を発行するジャーナリストの有田芳生氏も彼らにターゲットとされた一人ですが、その“迎撃”は凄まじいものでした。かつて旧統一教会の信者だったジャーナリストの多田文明さんが発行するメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』では今回、統一教会に関する裁判の様子を詳細にレポート。有田氏によって法廷の場で次々と明らかにされた、旧統一教会の「不都合な真実」を紹介しています。

旧統一教会が訴えてきた裁判で、逆に不都合な真実が次々に暴かれていく

テレビや弁護士、ジャーナリストらへの損害賠償などを求める裁判が始まる

2022年に入り、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)は、教団への批判的な報道をした、テレビ・ラジオや弁護士、ジャーナリストらへの名誉棄損による損害賠償を求める訴訟を起こしました。その裁判が今年に入って、次々に始まりました。

22年9月29日に旧統一教会により「7月20日に『ミヤネ屋』で放送された内容に対して、読売テレビと紀藤正樹弁護士」「9月2日同番組の内容に対して、読売テレビと本村健太郎弁護士」「9月1日『ひるおび』での放送内容に対して、TBSテレビと八代英輝弁護士」いずれも「2,200万円の請求と謝罪広告」を求めた提訴がなされました。

同年10月27日に「9月9日『おはよう一直線』での内容に対してTBSラジオと紀藤正樹弁護士」(1,100万円の請求と謝罪広告)「8月19日に放送した内容について、日本テレビと有田芳生氏」(2,200万円の請求と謝罪広告)を訴えた裁判も起こします。

本村健太郎弁護士と、八代英輝弁護士の裁判は非公開で行われているとのことですので、今回「読売テレビと紀藤正樹弁護士」と「日本テレビと有田芳生氏」の傍聴に行きました。

両方の裁判を書いたら、言いたいことが山ほどあり、膨大な文字数のメルマガになりそうなので、まずは有田さんの裁判の状況を書きたいと思います。

5月16日、旧統一教会スラップ訴訟・有田芳生事件の裁判が開始

8月19日に放送した内容について、旧統一教会が、日本テレビと有田芳生氏を訴えた裁判では、旧統一教会スラップ訴訟・有田芳生事件弁護団は、光前幸一弁護団長を始めとする58名の弁護士の態勢で戦いに臨んでいます。

裁判後「旧統一教会訴訟・有田芳生事件」報告会も行われましたが、有田さんから「訴えられてなんぼのもんじゃという気持ちでやっていく!」という言葉もあり、スラップ訴訟で萎縮させようとするけれど、ますます意気軒高になる有田さんの圧倒的なパワーの前には教団もなす術なしという感じだと思います。

弁護団「この提訴自体が悪質なスラップ訴訟である」と主張

この裁判では、本当は教団として隠しておきたいであろう、過去の真実が公の場で世に出てしまうことになりました。

教団側は有田さんが番組で「霊感商法をやってきた反社会的集団ってのは、警察庁ももう認めているわけですから、そういう団体とは今回の問題をきっかけに、一切関係を持たないと、そういうことをあのスッキリ言わなければだめだと思うんですけどね」という発言をもとに訴えてきています。

しかし弁護団は「そもそもこの発言は、有力政治家(萩生田光一議員)の件を取り上げた番組のなかで、旧統一教会とは、スッキリと手を切るべきということの主旨」であり「旧統一教会が霊感商法を行ってきたという事実を前提とする有田氏の意見であって、そもそも名誉棄損にはならない」としています。

それどころか「40分番組のなかでのこの発言を切り取っただけで、この提訴自体が悪質なスラップ訴訟である」としています。

この記事の著者・多田文明さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 自ら首を締めた「統一教会」というカルト教団。名誉毀損裁判で有田芳生氏によって暴かれる“不都合な真実”
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け