3.取り扱いブランドを変える
次に「値上がり前に、商品を仕入れる」という手があります。メーカーさんは、商品を値上げするとき、品番を変えることが多いです。そうした場合は、古い品番の商品を多く仕入れます。しかも、安い価格で。そうすれば、利益が上がります。
それでも、値上げに納得できなければ、次の手を使ってはどうでしょう。それが「取り扱いブランドを変える」という方法です。
値上げによって、自店で売りたい価格帯より高くなってしまったとします。今まで扱っていなかったブランドに、その価格帯の商品はないでしょうか。
そんなブランドがあれば、今までのブランドから乗り換えてみるのも一つの手です。決して、強力なブランドだけに頼る必要はありません。
そして、「弱小ブランドに力を入れる」のも手です。どんな競技にも、3番手、4番手のブランドがあります。この機会に、3番手、4番手のブランドに力を入れるのです。そうしたブランドならば、仕入価格の交渉もしやすいでしょう。当然、利益も取りやすいです。
メーカーさんの方も、自社ブランドを一生懸命売ってくれる店に、力を入れてくれるに違いありません。そうすれば、現在取り扱っているメーカーさんの値上げに困らなくても済むではありませんか。
つまり、扱っていなかったブランド、力を入れていなかったブランドの商品を売ることで、「値上げ」の問題は解決できそうです。さまざまな知恵を出していきましょう。
さて、次の「苦労」は、「品切れと納期遅れ」です。次回も、解決方法を考えてみます。
■今日のツボ■
・小売店の三重苦は、「値上げ」「品切れ・納期遅れ」「卸掛率」である
・値上げは、小売店にとってのチャンスとしてとらえる
・弱小ブランドに力を入れてみるのも、良い手である
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